オリンピックモンゴル代表のユニフォーム、「金メダル級」のデザインだと大好評!
インターネットユーザーたちの意見は一致した。オリンピックが近づく中、モンゴルのアスリートたちはすでに最も美しいユニフォームの金メダルを獲得している。 【写真】パリオリンピック開会式と閉会式でみられる、モンゴル独自の文化伝統が反映されたユニフォーム 「モンゴルのオリンピックユニフォームは今まで見た中で最も美しい」と、あるネットユーザーがX(旧Twitter)で叫んだ。「史上最もエレガントなオリンピックユニフォームのひとつ」と、別のユーザーがTikTokでコメントした。また、「この傑作を堪能して」、「最も美しいオリンピックのユニフォームの金メダルをだれか今すぐ授与すべき」とのコメントも寄せられた。自身のInstagram「I Deserve Couture」でファッション界を熱狂させているファッション評論家のハナン・ベソヴィッチでさえ、モンゴル代表のためにデザインされたユニフォームを賞賛している。「私がこのユニフォームを好きなのは、それらが彼らの国をとても美しく表現しているという点」と彼は熱く語る。 モンゴルがネット上で旋風を巻き起こしているのは、これから期待されるスポーツでの活躍ではなく、そのアスレチックウェアが大きな話題を呼んでいるからだ。伝統的な衣装とモダンなデザインがミックスされていて非常に美しい。モンゴルのアスリートたちは、パリで行われるオリンピックの開会式および閉会式でこれを着用する。女性用のユニフォームは、刺繍が施されたカフタンを白い長いスカートの上に着用する。このユニフォームは、モンゴルの伝統的な乗馬用のゆったりした衣装「デール」からインスピレーションを得ている。パールで飾られた赤とゴールドのロングイヤリングが全体を引き立てている。男性用のジャケットは深い青色で、典型的なモンゴルのブーツと合わせて着用する。このユニフォームは驚くほどエレガントで、そのデザインにはオリンピックの象徴(旗や聖火)だけでなく、国のシンボル(太陽、月、モンゴルの伝説的な鹿であるグアマラル)も金糸で刺繍されている。 これらのユニフォームは、2015年に3姉妹(ミシェル、アマゾンカ、ムンフジャルガル・チョイガラー)によって創設されたミシェル・アマゾンカという地元のファッションブランドによってデザインされた。彼らのインスピレーションは修道士であった祖父の装飾的な衣装と、母が行っていた美しい刺繍から得ている。モンゴルの首都ウランバートルに拠点を置く彼らのブランドは、ヨーロピアンスタイルと手作りの民族的な装飾を融合させている。 2019年の雑誌「フォーブス」のインタビューで、3姉妹はすでに有名なカシミア以外の何かでモンゴルのファッションが認知されることを望んでいると表明した。「モンゴルのカシミアは世界的に知られていますが、モンゴルには他の生地を使ってものづくりをする多くのクリエイターがいることも知ってほしいです。私たちの最大の夢は、世界市場に参入し、モンゴル独自のものづくりが様々な国々で認められることです」と述べた。それは今や確実だ。
text: Marion Dupuis (madame.lefigaro.fr)