ドジャース先発の山本は５回途中まで８奪三振の力投を見せた（ロイター）

◆米大リーグ　ナ・リーグ優勝決定シリーズ　メッツ２―１０ドジャース（１７日、米ニューヨーク州ニューヨーク＝シティフィールド） 【動画】山本由伸、初回に被弾しながらも立ち直って８奪三振の快投 　由伸が前回、１１日のパドレス戦で５回無失点と成功したのはフォーシームが良かったから。今日はちょっと変化球が多すぎたんじゃないかな。おそらくブルペンで良かったから、さらに打者の反応も見て判断したとは思うけど、ピンチの時はかわそうという感じに見えてしまった。 　１つ１つのボールのクオリティーは高い。空振りを取れるだけの力量を持っているからこその８奪三振だ。しかし変化球はどうしても、ストライクゾーンに投げにくくなる。３回１死満塁。投手コーチがマウンドに行った時に「もう少しストレート系に頼った方がいい」という指示があったんじゃないかな。そこから多くなって４回は３人で抑えられた。 　５回途中７３球と、交代が早めだったのはポストシーズン（ＰＳ）ならでは。ロバーツ監督は特に代えるのが早いけど、ＰＳでは１つの継投ミスで一気にチームがガタつくことがあるので仕方ない。勝ち進めば次はワールドシリーズ。強いフォーシームを投げられるので、最初からどんどんストレート系でいってほしいし、そこからの変化球の方が効き目がある。（野球評論家・髙橋　尚成）