五輪開会式監督に殺害脅迫 本人告訴受けパリ検察捜査
【パリ共同】パリ五輪開会式の芸術監督で同性愛者であることを公表しているトマ・ジョリ氏が交流サイト(SNS)で性的指向に関する多くの侮辱や殺害脅迫を受け、パリ検察は捜査を開始した。本人が告訴した。現地メディアが2日伝えた。 7月26日の開会式では、派手な女装の「ドラァグクイーン」らが登場した場面が、キリストが処刑される前夜の弟子たちとの夕食風景を描いたダビンチの名画「最後の晩餐」のパロディー化だとして、世界中から非難が殺到した。 検察は31日に捜査を開始した。フィガロ紙は捜査関係者の話として、多くの書き込みが英語だったと報道。 出演したレズビアン活動家のDJバルバラ・ブッチさんもインターネットで誹謗中傷や殺害脅迫を受けたとして告訴。パリ検察が30日に捜査を始めた。 ジョリ氏は開会式の問題の場面について、最後の晩餐とは無関係で、ギリシャ神話の異教徒の祝宴がアイデアにあったとしている。