さいたまの輸入雑貨とギフト店「ボヌールハンナ」がクリスマス商品特集
輸入雑貨とギフトの店「ボヌールハンナ」(さいたま市大宮区東町2)が現在、クリスマス商品を特集している。(大宮経済新聞) 【写真】お菓子の家(画像提供=ボヌールハンナ) 今年4月20日で10周年を迎えた同店。オープン当初からほとんど宣伝していないが、口コミで評判が伝わり全国にファンが広がったという。5年ほど前にSNSでの発信を始めたことで、関西、九州や東北など、遠方から大宮の店まで来店する顧客も増えた。店名は娘の名前にちなんで付けたという。 「ヨーロッパのアンティーク調雑貨」をメインに取りそろえる同店。ギフト需要も高いという。食器は、池野さんが自宅で使ってみて「自信を持って薦められるもの」を扱う。クリスマスツリーも人気で、飾りやリボンを客と一緒に考え、飾り付けてそのまま持ち帰る客もいるという。池野さんは「一人一人のお客さまに合うものを選べるのは、小さな個人店の強み」と話す。 毎年、この時期に行っているクリスマス用品を特集する「クリスマスマーケット」では、店主の池野知子さんがセレクトした「ちょっとエレガントでかわいいクリスマスの雑貨」を店内に並べる。 さいたま市内から来店した女性は「店主の人柄に引かれて、つい長居をしてしまう。カトラリーやディスプレーの相談をしながらおしゃべりして、店の中を探検するのが楽しくてまた来てしまう」と話す。小学生の児童が一人で来店することもある。「かわいいメモ帳やポストカードなどもあるので、楽しみに来てもらえたら」と池野さん。 「主婦が無理をしないで手に取りやすく、自宅で楽しめる商品選びを大事にしている」という。「欲しいけど、飾り方が分からない」という人にはアドバイスも行い、共にディスプレーを考える。「日本の住宅やマンションの部屋に合う雑貨を選んで仕入れている。頑張っている自分へのご褒美に、少しずつ買い足しながら楽しんでほしい」とも。 「花の旅人」とも呼ばれた、池野さんの父で画家の故・大野剛正(ごうせい)さんが、ヨーロッパにスケッチ旅行に行く度に持ち帰るインテリアに幼い頃から触れてきたことや、夫の転勤先のロサンゼルスで経験したホームパーティーでのしつらえが、現在の同店の店作りにも生かされているという。店内に大野さんの花の絵も飾る。 「はやりを追わず、昔にあったような、のんびりとした空気の流れる雑貨店として続けていけたら。これからも人と人のつながりを大事にして心が満たされる店にしていきたい。気軽に立ち寄ってもらえたら」と池野さん。 営業時間は11時~16時。火曜・水曜定休。クリスマスマーケットは12月25日まで。
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