詐欺の電話に対応する高齢女性の機転とユーモアが話題に

警察庁によると、令和4年の特殊詐欺、いわゆるオレオレ詐欺の認知件数は17570件、被害額は370.8億円と、前年度より88.8億円、3割以上も増加しているそうです。となりのラスカルさん（@Dr_RasuKaru）の実家にも犯人から電話がかかってきたのですが、お母さんの対応が話題になっています。 【投稿】84歳の母、詐欺電話に無双の対応 となりのラスカルさんは、お母さんから聞いた話をXに投稿しました。 「うちの母、無双だな。振込詐欺の電話に『じゃ駅前の交番横で待ち合わせ』と約束取付ようとしていた件。『交番横なら現金で1000万持ってくよー』と誘い出したけど、来なかったと悔しがってたさ。(母よ、どこに1000万の現金あるんだよw）長生きして欲しいな84歳（笑）」 とても気丈なお母さん。どんな方なのでしょうか。となりのラスカルさんにお話を聞きました。 ーーいつもユーモアあふれる方なのですか。 「昔からこんな感じです」 ーー怖くないのでしょうか。 「せっかく電話して来たからすぐに切ったらもったいないと言っていました。しかも、威勢よく言うわけではなく、弱々しい声でこれをやる人です。以前には『なんでそんなお金必要なの？』とお説教したり、『お父さんと相談してから』と言ったりしていたようです。とにかくおちょくるのが楽しいみたいです。出来れば更正して欲しいという気持ちもあるようです」 ーー心配ではありませんか。 「心配し疲れて、諦めてます。威勢はよくないんです。なにか危険が迫れば私ら息子達が守ります。長生きしてくれれば多少やんちゃでも構いません。80過ぎて介護不要、独居は奇跡です」 80歳まではボウリングをしてストライクを連発していたというお母さん。お元気で何よりですが、警察庁は「電話でお金の話が出たら、一旦電話を切り、すぐに家族などに相談しましょう！」と呼びかけています。特殊詐欺は電話とは限らず、ハガキやSNSを使ったものもあり、年々その手口は巧妙になってきています。不安に思った方は、警察相談窓口#9110、消費者ホットライン188、もしくは、最寄りの警察署にご相談ください。 （まいどなニュース特約・渡辺 陽）