1年目から大成功! 欧州、今季のベスト補強ランキング2位。DFなのに20ゴール以上に関与!? 歴史的チームで輝いたのは?
どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮できないことが往々にしてある。今回は、今季の欧州サッカーにおいてそういった移籍の難しさを克服し、新天地で鮮烈な輝きを放った選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは5月30日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)
2位:アレハンドロ・グリマルド(スペイン代表) 生年月日:1995年9月20日 所属クラブ:レヴァークーゼン(ドイツ) 移籍金:フリー移籍 今季リーグ戦成績:33試合10ゴール13アシスト 今季のアレハンドロ・グリマルドの活躍は、まさにセンセーショナルだった。 現在28歳のグリマルドは、昨夏にベンフィカからレヴァークーゼンへフリー移籍。左サイドバックを本職とする同選手は、シャビ・アロンソ監督の[3-4-2-1]において左ウィングバックを担当した。 彼がこのランキングで2位となった理由、それはDFらしからぬ圧倒的な攻撃力を披露したからである。左WBグリマルド、右WBジェレミー・フリンポンの両翼は、文字通りチームの「翼」としてサイドで輝きを放ち、2人合わせてリーグ戦18ゴール21アシストという驚異的な数字を叩き出した。 ボールを持った同選手はクロス、ドリブルで相手チームの脅威となり、ボールを持っていない時間はワイドに幅を取ったポジショニングやフリーランニングで対峙する相手選手を苦しめる。左に流れる傾向があるフロリアン・ヴィルツが自由に相手守備ブロックをかき乱せたのも、グリマルドの細かなポジショニングの修正が一役買っていたからだろう。 逆サイドでパスが回っている時には、サイドから中央へ移動してクロスのターゲットとなったり、ミドルシュートを打つ準備をするなど、試合の随所で同選手の頭の良さを見ることが出来た。ブンデスリーガの「無敗優勝」を成し遂げたレヴァークーゼンで、大きく評価を高めた選手の1人だと言える。
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