侍・小園「完全に力がないことを痛感」ハイアベレージ残すも大一番で快音なし バットをへし折られる
「ラグザス presents WBSCプレミア12・決勝、日本代表0-4台湾代表」(24日、東京ドーム) 【写真】小園の大活躍にモデルのリサ夫人「興奮のあまり出待ち」現地応援、球場外で2ショ 決勝戦が行われ、侍ジャパンは台湾に0-4で敗れ、大会2連覇を逃した。広島から侍入りした小園海斗内野手(24)は4打数無安打。坂倉将吾捕手(26)は打撃では1安打1四球だったが、守りでは先発の戸郷を盛り立てることができず4失点。栄冠をつかめず、ともに悔しさをにじませた。 ただ見つめることしかできなかった。台湾の歓喜の輪を小園&坂倉の鯉の侍戦士はベンチから見届けた。悔しい準優勝。ともにスタメン出場し、今大会はチームをけん引していただけに無念の思いが募った。 小園は0-0の三回2死一、二塁で2打席目を迎え、相手先発のマイナーリーガー・林昱珉から中堅後方に飛球を放つも中飛に倒れた。さらに4点を先制された直後の五回も2死一、二塁でも打席に立ったが、バットをへし折られて力ない一ゴロに終わった。 今大会は打率・387のハイアベレージを残したが、大一番では快音が消えた。表彰式では台湾ファンの歓喜の声を背に、金メダルを首にかけられる勝者の姿を見つめ、「悔しいです。何もできなかった。完全に力がないことを痛感した。またリベンジしたいです」とうつむいた。 坂倉は打席では三回に四球、五回は右前打で好機演出。今大会出場7試合全てで安打を記録する奮闘ぶりを見せた。 ただ、リード面では先発・戸郷を好リードできず。台湾との対戦を前に「良い打線だなと思うし、ドームで一発も警戒しないといけない。怖さもあるという印象」と相手について語っていた中、五回に2被弾を食らって、マスク越しに悔しさをにじませた。 最後の最後で屈辱をかみしめることになった2人。それでも国際舞台での活躍は色あせない。来季以降、カープでの戦いで、この経験を還元していく。