突然、クルマのバッテリーが上がったらどうするのが正解!?
バッテリーの始動力は低温下で大きく低下する
昨日までは調子よくセルが回っていたはずなのに、朝出かけようとしたらセルが回らない…。急いでいるときや旅先ほど起こりがちなトラブルだ。 【画像を詳しく見る】ケーブルのつなぎ方を覚えよう 昨今のバッテリーは、寿命ギリギリまで性能劣化を感じさせず、ある日突然ダメになってしまうものが多いし、いったん上げてしまうと、充電したとしても元には戻らず、またすぐに上がってしまうことが多い。 ライト類の消し忘れなど、バッテリー上がりの原因が明白な場合を除き、一度でも上げてしまったら、淡い期待を抱かず潔く新品交換するべき。 緊急脱出法は、救援車バッテリーと自車のバッテリーをブースターケーブルで接続して電気をもらう“ジャンピングスタート”が最善手。ただし、ハイブリッド車は車の構造上、他のクルマのバッテリー上がりを救援することはできない。
作業の手順は以下のとおり
❶両車ボンネットを開け、バッテリーが向き合うように駐車する。 ❷救援車のエンジンを止め、正しい順番(イラスト参照)でブースターケーブルをつなぐ。 ❸バッテリー上がり車のランプ類、空調ファン、カーナビやオーディオ等、電気を使う装備のスイッチをすべてオフにする。 ❹救援車のエンジンを始動し、エンジン回転を2000回転以上に固定して、30秒間ほど電気を送り続ける。 ❺自車のエンジンをかけ、エンジン回転数を2000回転以上に保つ。救援車はエンジンを止めて待機。 ❻1分ほど充電したら、つないだ時と逆の手順でブースターケーブルを外す。 あとは、エンジンを可能な限り止めないようにしながら、ディーラーやカーショップまで向かって、早めに点検を受けよう。 バッテリーは極低温時に性能が極端に低下するので、日が昇って温かくなるまで待つと始動できることもある。
<文・イラスト/CGP編集部 写真/写真AC>