「損得勘定する人の目標は小さい」脳科学者が明かした潜在能力の発揮に必要なのは「桁違いの目標」を立てること
自分ばかりを守ろうとしない
当時の私の口癖は、「それは自分を守るための意見じゃないのか」ということでした。 そして、「自分ばかり守ろうとしないで、人のためになるような桁違いの考え方をしなさい」としょっちゅう言っていました。そういう考え方の下で全力投球した結果、誰も想像しなかった、驚くべき出来事が次々に起こったのです。それは奇跡と言ってもいいと思います。 しかし、「桁外れの目標を持って全力投球をすれば、桁外れの潜在能力が発揮される」という法則に気づいてからは、どんなに凄いことが起こっても不思議には思わなくなりました。すべては起こるべくして起こったことなのです。 モニターシステムを導入したいと思ってアメリカに行ったときには、まだそういう考えは私の頭にありませんでした。 しかし、それを導入してみると、考えられないようなことが次々に起こったので、これは何かあると気づいたのです。私の周りにいる人たちも、「よくわからないけれど林先生の傍にいると凄いことが起こる」と言っていました。これはアメリカでも言われました。
損をしても結果いい方向に回る
普通はみんな、自分を守るために桁違いの目標を持てずに、「これは損している」とか「得にならない」といったレベルの小さな目標ばかり掲げています。 私は、桁違いの目標を成し遂げるために損をすることは全然不思議ではないと思っています。 たとえ目先の何かで損をしたとしても、結果的には全部がいい方向へ回っています。自分だけでなく、私の周りの人たちもみんな立派になっています。 最近の3年間は私だけが立て続けに大きな病気をしてしまって地獄に落ちたような状態になっています。でも、自分でも不思議なのですが、それでいいと思っているのです。 ほとんどの人間は自己保存の本能によって小さな目標しか立てないうえに、損得勘定をするので、桁外れの大きな目標は持てないのです。 それをやると損をするという話になってしまうからです。多くの人がその考え方を正しいと思っています。だから、「桁違いの目標を立てなさい」と私が言うと、「えーっ」という反応が返ってきます。