度会隆輝、西舘勇陽、常広羽也斗…プロの厳しさ味わった「セ・リーグ ドラ1採点簿」
広島東洋カープ
常廣羽也斗=60点 ※今季成績 2試合登板、1勝0敗、防御率2.45 学業の影響などで出遅れたため、春季キャンプから体力強化を優先。5月にファームで初の実戦登板を果たしたが、イメージした球を投げられずにフォーム固めで試行錯誤を続けた。一軍初登板は9月15日のDeNA戦(マツダ広島)で5回7安打1失点の粘投でプロ初勝利をマーク。29日の中日戦(マツダ広島)も再三のピンチを切り抜け、6回8安打2失点と試合をつくった。即戦力の前評判で物足りない数字に終わったが、シーズン終盤に爪痕を残した。来季は開幕から一軍の先発枠を勝ち取りたい。
東京ヤクルトスワローズ
西舘昂汰=35点 ※今季成績 二軍5試合登板、1勝1敗、防御率5.00 1月の新人合同自主トレーニングで上半身のコンディション不良を発症し、2月の春季キャンプ中もノースロー調整と出遅れた。ファームでトレーニングを積み、イースタン・リーグで自己最速を更新する155キロを計測。一軍デビューはならなかったが、成長の跡を見せた。だが、9月に入って右肘のトミー・ジョン手術を受けた。5位に低迷したヤクルトは先発のコマ不足が深刻な状況だが、まずはリハビリに専念して体調が万全となったら神宮のマウンドで躍動する姿を1試合でも多く見せたい。
中日ドラゴンズ
草加勝=30点 ※今季成績 一、二軍登板なし 新人合同自主トレ中に右肘の違和感を訴え、春季キャンプ初日の2月1日にトミー・ジョン手術を受けた。今後の野球人生を考えると、手術を受けた決断は正解だっただろう。リハビリを経て、現在はブルペンの傾斜を使ってキャッチボールを行う段階まで回復している。故障で一、二軍登板なしに終わったため、阪神の下村と同様に厳しい採点となったが、今後の活躍次第で評価は大きく変わる。かつて投手力に定評があった中日だが、今季規定投球回数に到達したのは高橋宏斗、小笠原慎之介の2人のみ。草加が万全のコンディションで、一軍のマウンドに立つ日が楽しみだ。 写真=BBM
週刊ベースボール