【闘病】「娘を一人にしたくない」46歳で“乳がん”になり全摘出。もっと早く検査を受けるべきだった…
「乳がん」は身近な病気で、今や9人に1人が乳がんになるといわれています。特に40~50代の女性のがんによる死亡原因では一位であり、早期発見・早期治療が必要不可欠です。今回お話を聞いたK.Sさんは、40歳のときに行ったマンモグラフィ検査で石灰化の病変が発覚、46歳で乳がんと診断されたそうです。「受験を控えた娘さんに遺伝してしまうのではないか」など不安は絶えませんでした。そこで今回は、乳がんの発覚から現在に至るまでお話していただきました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年5月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
自己検診で前兆を察知、46歳で乳がんを発見
編集部: 病気が判明した経緯を教えてください。 K.Sさん: 40歳の時、初めて会社の検診でマンモグラフィ検査を受けたのですが、その際に石灰化(2~5mm)の病変があると分かり、医療センターで年に一度経過を診てもらっていました。2年経過して病変の大きさが変わらないということで、医療センターからクリニックに変更して年に一度検査をしていました。乳がんが分かったのは46歳のときです。その時までは細胞診を半年に一度していましたが、不安を感じて大学病院を紹介してもらい、大学病院のマンモトーム生検にて乳がんであると診断されました。 編集部: 診断される前に、なにか前兆などはあったのでしょうか? K.Sさん: 判明する2年前から、体の怠さや生理前の胸の張りが異常に強くありました。それと、1年前に自己検診をしていた時に、乳首からの出血、分泌物があり、不安を感じたことを覚えています。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? K.Sさん: 大学病院の医師からは、「この広がり(約7cm)ががんなら、乳房の全摘出。がんの種類に合わせて治療を進めます」と説明がありました。検査の結果私のがんのタイプはルミナルAタイプ(増殖能力が低いホルモン受容体陽性乳がん)だったので、まずは手術をしましょうと言われました。 編集部: 手術後はいかがでしたか? K.Sさん: 「手術をして浸潤が分かったら、投薬や放射線治療、標準治療をします」と説明を受けましたが、手術の結果「非浸潤性乳管がんの0期」と診断されたので、経過観察を続けています。術後1年間は大学病院、その後はクリニックにて5年間、半年に一度の経過観察を受けて、6年目からは年に一度の経過観察に切り替えることになっています。