成田空港、私大就職担当者と情報交換 航空業界への就業意識向上へ
成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は9月3日、千葉県内の大学を対象とした新卒採用の情報交換会を開催すると発表した。県内の大学27校の就職担当部署で構成する「千葉県大学就職指導会」との共催で、昨年に続き開催する。今年は空港関連企業34社と私立大学16校が参加し、意見交換する。 6日に開催する情報交換会は第1ターミナルを会場とし、午後1時30分から午後5時まで開催する。大学と企業が空港関連企業への就職促進で協力し、意見交換を進めていく。情報交換会には学生にキャリア指導する大学の就職担当者が参加し、航空・空港業界への理解を深めてもらうことで、学生の業界への就業意識の向上を狙う。 新型コロナにより低迷していた航空需要は回復が急加速する一方、航空・空港関連業種は人手不足が課題となっている。大学生にとって、パイロットや客室乗務員、地上係員などの職種は認知しやすいものの、航空機運航のグランドハンドリング(地上支援、グラハン)や貨物サービス、保安検査などの空港業務などは、職業理解を深める機会が少ないのが現状だ。 県大学就職指導会は今回の情報交換会を通じ、県内の大学生が県の成長産業である航空・空港業界への理解を深め、理解不足により就職に結びつかない事態を避けたい考え。
Yusuke KOHASE