英、二大党首不在でテレビ討論 総選挙前、異例の事態
【ロンドン共同】英総選挙を前に7日、主要7政党の代表によるテレビ討論が開かれ、保守党を率いるスナク首相と労働党のスターマー党首の二大政党党首が欠席する異例の事態となった。理由ははっきりしないが、英メディアによると、スターマー氏は政権公約策定の最終作業を優先した可能性があり、スナク氏は討論開始の直前まで地方遊説に出ていた。 BBC放送が主催した。保守党はモーダント下院院内総務、労働党はレーナー副党首がそれぞれ代理出席した。自由民主党も副党首を立てた。 スナク氏はフランスで6日に開かれた第2次大戦のノルマンディー上陸作戦の記念式典を途中で退席し、選挙運動のため帰国した。7日に「間違いだった」と謝罪したが、労働党から批判が噴出し、退役軍人らも不満をあらわにした。 討論でも、保守党の票割れを狙う右派ポピュリスト政党リフォームUKのファラージ党首がスナク氏を「非常に非愛国的な首相」だと非難した。
討論ではモーダント氏は移民制限や減税を強調。レーナー氏は不法移民のルワンダ強制移送の廃止を改めて訴えた。