「ピーナツ」と知らずに……“ジーマーミ豆腐”でアレルギー、救急搬送相次ぐ 2割の家族に食物アレルギー、外食の注意点は?
日テレNEWS
ジーマーミ豆腐の原料がピーナツだと知らずに食べ、アレルギーで救急搬送されるケースが続発。沖縄県が注意を呼びかけています。他にも、知らずに食べて発症するケースがあります。命の危険と隣り合わせの食物アレルギー。どう気をつけるべきかを考えます。
■コロナ5類移行で…観光客増も関係?
有働由美子キャスター 「沖縄でおなじみのジーマーミ豆腐。お酒のつまみにも最高ですが、これを食べた観光客が救急搬送されるケースが相次いでいるとして、沖縄県が注意を呼びかけています」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「理由はピーナツアレルギーでした。『ジーマーミ』は沖縄の言葉で『落花生』を意味していますが、知らずに食べてしまったということです。ピーナツアレルギーは幼い子どもを中心に重症化して命に関わるケースもあるとして、注意喚起しています」 「沖縄県は、新型コロナウイルスが5類に移行したことで観光客が増えたことも関係していると推測。飲食店などに『ジーマーミ豆腐にはピーナツが含まれている』と明記するように指示したということです」 有働キャスター 「確かに知らないと、見た目だけでは分からないというのはありますよね」
■食物アレルギーの人がいる家庭は2割
小栗委員長 「日本財団の調査によると 子どもがいる20代~40代の女性のうち、家族の中に食物アレルギーの人がいる家庭は約2割だと言われています」 有働キャスター 「5つの家族のうち1家族は、という割合ですよね」 小栗委員長 「藤田医科大学などによると、今回のジーマーミ豆腐のように、外食中に知らずに口にして発症してしまうケースもあります」 「例えば牛乳アレルギーの男児がドリンクバーのジュースを飲んで、じんましんを発症。前の人が乳製品を飲んでいて、そのノズルに残っていたミルクが混ざってしまったということです」 「また、そばアレルギーの男児がうどん店でうどんを食べていたら、かゆみやおう吐の症状が出た。調べてみると、この店では同じ釜でそばも茹でていたと分かりました」 「卵アレルギーの人が寿司店で魚だけを食べていたのにアレルギーを発症したケースでは、卵焼きを切った包丁で魚を切っていました」 「日本アレルギー学会理事長の海老澤元宏医師は『アレルギーは調理器具を介しても発症するなど、店側は正しい知識を持つことも重要。本人もお店にしっかり確認を』と指摘します」