球宴劇的サヨナラ本塁打の清宮にBIGBOSS新庄が「ダイエットさせてなかったらレフトフライだった説」…”師匠”SB柳田の見解は?
お立ち台でアナウンサーからBIGBOSSへの一言を求められると「やったぜ!」との言葉と共に左手の親指と小指を立てるBIGBOSSポーズ。ホームスチールを成功させるなど“球宴男”だった新庄監督からは「MVPを獲得して(賞金の300万円で)裏方さんへプレゼントを」との厳命を受けていたが、清宮は見事に応えて見せた。 新型コロナの陽性反応で、隔離中のBIGBOSSは、さっそく反応。サヨナラ本塁打を打って祝福を受ける清宮のテレビ画面を映した短い動画と共にインスタに“らしい“祝福のメッセージをアップした。 「オールスターMVP受賞 清宮幸太郎君 おめでとう」とした上で、「あそこで回ってくる星をモッてる選手 あそこで打てる実力がある選手 彼の人生において大きな自信となった1日になったはず」と絵文字を交えて絶賛。 「インタビューのやったぜは笑いました」と付け加えた。 プラスワン投票で、2位のソフトバンク千賀を大きく引き離して選出され、球宴初出場を果たした、この日は、コーチャーズボックスに入り、日ハムで話題のきつねダンスも踊り、途中出場してファーストミットでレフトを守り、最後の最後の打席が回ってきた。やはり常人とは違う星の下に生まれてきたスラッガーなのかもしれない。 そしてBIGBOSSらしい一文があった。 「ダイエットさせてなかったらレフトフライだった説」 昨年オフに日ハムの新監督に就任したBIGBOSSが、沖縄での秋季キャンプで起こした最初のアクションが清宮へのダイエット指令だった。「痩せたら飛ばない」と不安がる清宮を説き伏せ、今春キャンプに清宮は、10キロ以上の減量に成功、別人と思えるほどシェイプアップした姿で登場した。同時にバッティングフォームとタイミングの取り方を変えた。無駄なバットの動きや、大きな体重移動もなくなった。 そのダイエット効果を支持しているのが、清宮の弟子入り志願を受け入れて自主トレを一緒に行った“師匠”のソフトバンク柳田だった。ベンチ内でマイクをつけての球宴ならではの試合中インタビューで、テレビ解説をしていた広島OBの前田智徳氏の清宮に関する質問にこう答えた。 「今年はちょっと体が細くなってキレが増している感じ。スイングもキレが増している。本人は不安がっていたが、“大丈夫だぞ、キレが増して打球が飛ぶぞ”と」 確かにバットスイングが鈍ければ、森下の投じた低めのストレートに差し込まれていただろう。鋭いバットスイングが、あればこそ、バットが走り逆方向へあれほどの打球が飛んだとも言える。 柳田は、自主トレ中から「自分を信じて、自分のやりたいことを信じ抜くことが大事と口酸っぱく言った」という。 この日、清宮は本塁打競争に出場した柳田の打撃投手を務め、今日の第2戦前に行われる決勝進出をサポートした。 「緊張した」と振り返ったが、パの看板打者でもある柳田に弟子入りさせてもらい、直々に伝えられた“太鼓判“は、昨季は、一度も1軍昇格がないなど、プロ野球人生の崖っぷちに立たされていた”迷える清宮”にとっては、何よりの支えとなる言葉だっただろう。