「DeNA1位は地元の“超大型”高校生左腕」「日ハム7位の隠し玉”プロ野球か漁師か”の超変わり種」ドラフト全指名予想《ロッテ・DeNA・日ハム編》
「プロ野球か、漁師か」まさかの7位指名は…
今年の「道産子枠」は左・右の剛腕になった。 今春以降、アベレージ140キロ台前半の速球にスライダーを武器に、強豪・北照高との練習試合で1試合20奪三振、今夏予選では18イニングで34奪三振と「十勝のドクターK」に台頭した5位・澁谷純希(投手・帯広農業高)。ちょっと珍しいスリークォーターからの腕の振り。この球道がまた、とても見にくい。 「プロ野球か、漁師か?」 その二者択一で話題になった7位・池田悠真(投手・紋別高)。この投手が、札幌あたりの高校でメディアに注目されながら奮投していれば、実戦力も評価ももっと上がっていた。骨太で骨格の大きな屈強な体躯からの剛速球に、複数の変化球を投げ分ける器用さも兼備して、自信を持ってプロへ進んでほしい。 そして、6位・田中陽翔(遊撃手・健大高崎高)。 この春から夏にかけて、ぐっと野球が上手くなった。無駄な力みが抜けて、代わりに柔軟でリズミカルなメカニズムを発揮するようになったフィールディングに、タイムリーが欲しい場面では塁間を抜き、長打で流れを変えたい場面ではドカンと外野の頭上を突破。ケースバイケースのバッティングを夏の甲子園の大舞台でも体現して、昨年あたりとは別人の「実戦力」を備えてきた。 <阪神・ソフトバンク・巨人編へ続く>
(「マスクの窓から野球を見れば」安倍昌彦 = 文)
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