©藤子プロ・小学館

　藤子・F・不二雄による珠玉のSF短編全111作品を収録した『藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス』（小学館）。通常版・愛蔵版（それぞれ全10巻発売中）のうち、愛蔵版『Ultimate Edition 1』が、このたび「第 57 回造本装幀コンクール」にて、「日本書籍出版協会理事長賞」（生活実用書・文庫・新書・コミック・その他部門）を受賞した。 【写真】2025年開催「世界で最も美しい本コンクール」日本代表に選出　デザイン性に優れた装丁をみる 　『藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス Ultimate Edition』 は、雑誌初出時と同じB5判の大型サイズ、本がのど元までフラットに開くコデックス装で、作品の魅力を余すことなく楽しめる仕様。また、美麗な装幀も大きな注目を集める “究極の（=Ultimate）” 愛蔵版。 　本書の装幀は、『100年ドラえもん』『100年大長編ドラえもん』をデザインしたブックデザイナーの名久井直子氏が担当。表題作と印象的なシーン、キャラクターをあしらったデザイン／本の表紙に表題作の絵を刻印した厚さ0.3mmの金属プレートを装填／プレートが見える穴があり、内側にも印刷をほどこした遊び心あふれる設計のケースなど、細部まで様々な仕掛けがほどこされている。 　本書はその他の入賞作品と共に、ドイツ・ライプツィヒにて 2025年2月に行われる「世界で最も美しい本コンクール」へ日本代表として出品されるほか、国立国会図書館に「原装保存コレクション」として収蔵される。