「20歳代に生命保険は必要ない?!」加入率は何パーセント?加入するメリット&おすすめな方を解説
「20歳代のうちは生命保険は必要ない」と耳にすることがあります。20歳代は若く健康状態も良好な方が多いため、保障について考える機会は少ないかもしれません。 ◆【年代別】生命保険の加入率&年間の払込保険料をチェック!(20歳代~70歳代の男女別) しかし、本当に20歳代に生命保険は必要ないのでしょうか。自分に万が一のことがあった場合や、仕事ができなくなったとき、医療費の支払いなど、20歳代でも保障が必要な方はいます。 本記事では、20歳代の生命保険への加入率や加入するメリット、加入がおすすめな方について詳しく解説していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
20歳代の生命保険の加入率と保険料の相場
20歳代で生命保険に加入している方はどのくらいいるのか、また、年間に払い込む保険料の相場はいくらなのか、生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」を元に確認していきましょう。 ●20歳代の加入率は他の年代より低い 生命保険文化センターの同調査によると、20歳代の生命保険加入率は、男性が46.4%、女性が57.1%です。全年齢における平均加入率は男性が77.6%、女性が81.5%なので、他の年代の加入率よりも低くなっています。 上の図を見ても、20歳代の加入率は男女ともに、他の年代と比較して低いことがわかります。20歳代はまだ若く独身の方が多いため、生命保険の必要性をあまり感じていない方が多いと考えられます。 ●年間払込保険料は平均10万円~12万円 20歳代の方が1年間に払い込む保険料の平均は、男性が11万9000円、女性が9万6000円です。 月額に換算すると1万円前後になります。20歳代は社会人になりたてで給与がそれほど高くない方が多く、負担にならない金額として、1万円前後が目安となっているようです。
20歳代で生命保険に加入するメリット
20歳代のうちから生命保険に加入すると次のようなメリットがあります。 ●若いうちに加入するほど保険料が安い 生命保険は、保障内容や期間が同じ場合、契約年齢が若いほど保険料が安い傾向があります。たとえば、死亡保険金1000万円で10年満期の定期保険に、男性が25歳・35歳・45歳で加入した場合の保険料を比較してみましょう。 A生命保険 ・25歳:943円 ・35歳:1378円 ・45歳:2829円 B生命保険 ・25歳:910円 ・35歳:1340円 ・45歳:2780円 このように、同じ保険金額・保険期間でも、加入年齢によって保険料が異なります。 なお、定期保険は保険期間満了時には更新され、更新時の年齢に応じた保険料に再計算される点に注意が必要です。しかし、終身保険なら契約当初の保険料がずっと変わらないため、20歳代のうちに加入して、安い保険料のまま払い込み続けることが可能です。 ●保険の選択肢が多い 生命保険に加入する際には、現在や過去の健康状態について申告しなければならないという、「告知義務」があります。 告知した結果、「健康状態に問題がある」と判断されると、保険料が高額になったり保障が制限されたりする可能性があります。保険商品によっては、加入できないこともあるのです。 しかし、20歳代のうちは健康状態に問題ない方が多く、制限を受けずに保険商品を選びやすいです。 ●資産形成に役立つ 生命保険には、保険料が掛け捨て型のものと貯蓄型のものがあり、貯蓄型の生命保険に加入すると、保障を付けながら資産形成することが可能です。貯蓄型の生命保険としては、終身保険や養老保険、個人年金保険などがあげられます。 例えば終身保険では、亡くなったときには死亡保険金が支払われるほか、中途解約した際には、解約返戻金としてまとまった金額が受け取れることがあります(※)。 ※経過年数が浅い場合や契約内容によっては、解約返戻金がほとんど支払われないケースや、払込保険料よりも下回るケースがあります。