19日に今年最後のG1「競輪祭」が開幕 KEIRINグランプリ出場選手が決まる“運命の一戦”を見逃すな!
11月19日から今年最後のG1「朝日新聞社杯競輪祭」が開幕する。競輪祭が終われば年末のKEIRINグランプリ出場選手および来期S班の9名が決定する、まさに今年のクライマックスとなる一戦。ここでは出場条件や高額賞金、ノーシードのポイント制一次予選など過酷な勝ち上がりルールについても解説する。
泣いても笑っても“今年最後のG1”
11月19~24日に小倉競輪場で開催される「朝日新聞社杯競輪祭(G1)」。1948年11月20日に小倉競輪場で初めて競輪が行われたことを記念して、毎年“競輪発祥の地”小倉で行われている。 今年最後のG1で、泣いても笑ってもこれで年末のKEIRINグランプリ出場選手が決まる。競輪祭の出場選手108名は9月末に発表された。今大会には失格の影響でビッグレース出場が途絶えていた新田祐大も名を連ね、目立った有力選手の選考漏れは見当たらない。 選考条件はS級S班在籍者や パリ五輪自転車競技トラック種目代表、2024年度サマーナイトフェステイバル決勝競走出走者など。平原康多は2009年、14年、16年の優勝で「過去3回以上優勝した者(開催時S1)」という条件をクリアしている。 ![](@3)
その中でも、ポイントとなるのは「選考期間における4日制G3決勝1~3位回数上位者」という条件だ。 今年から始まった「ミッドナイトG3」は3日制のため、競輪祭の選考対象外。ただしビッグレース前後で行われ「裏開催」と呼ばれるG3(万博協賛や施設整備等協賛G3)は対象となるので、ビッグネームが不在の開催でG1出場権を手にすることも可能だ。 選考期間に行われた42回のG3開催で上位3着までに入った選手は総勢74名。選考条件(6)は単純計算でのべ126名(42大会×3名)となるが、S班を中心に重複が多く発生するため、実質4日制G3で上位3着までに入れば競輪祭の権利はほぼ獲得できる。
一次予選はノーシードのポイント制
競輪祭は6日制の長丁場で、一次予選はポイント制の勝ち上がりだ。S班であっても特選などのシードはなく、全員が一次予選を2走して勝ち上がりを競う。 獲得ポイント上位9名は4日目メイン「ダイヤモンドレース」に進み、準決勝進出も同時に決まる。 ポイント10~36位は「二次予選A」へ進み、上位4着が準決勝進出となる。ポイント37~63位は「二次予選B」へ回り、こちらは上位2着が準決勝の権利を得る非常に狭き門。まだグランプリ出場の望みが残されている選手は、なんとしても「二次予選A」には進みたいところだろう。