キジマ「スマートディスプレイ」登場!スマホを振動から守り操作も楽々、定価は3万5200円
必要な物は全て同梱、装着とペアリングは簡単だった
「スマートディスプレイ」の詳細を見ていこう。 製品はディスプレイをバイザー付きホルダーに装着して使う。さらにケーブル、工具、バーマウントなどが同梱されており、装着に必要なパーツが揃っている。 電源に関しては、バイクにUSB電源がある場合は付属のケーブルでそのまま接続可能。ヒューズボックスなどに接続できるケーブルも同梱されている。 いよいよ装着だが、その前にまずはペアリングを試しておきたい。筆者が使用したスマホはiPhone SE(第3世代)。スマホとの無線接続は、一般的なブルートゥース機器を接続するのと同様だ。 ディスプレイの「セットアップ」((現バージョンでは「設定」))ボタンを押し、「Bluetooth」の項目でディスプレイの表示名を確認。iPhone側のBluetoothからディスプレイを選べばペアリングできる。筆者も悩むことなくペアリングできた。 接続できたらアップルカープレイが起動し、スマホはディスプレイとWi-Fi接続に自動で切り替わる。なお付属のUSB変換アダプターを使えば有線接続も可能だ。 続いてブルートゥースインカムのペアリングだ。インカムはスマホではなく、ディスプレイ本体と接続する必要がある。ホーム画面左下の「BTエミット」(現バージョンでは「インカム設定」)アイコンから接続できる。 ペアリングを確認できたら、車両側の準備。電源を確保し、マウントを取り付ければOKだ。
使えるのはカープレイ対応アプリ、分割画面もOK
アプリは何でも使えるわけではなく、カープレイに対応していないとNG。実際はナビや音楽視聴、電話機能、SMS、LINE、カレンダーなどが中心となる。ブラウザや動画系のアプリは使用できないが、動画データを入れたマイクロSDカードなら動画を再生可能だ。
【試用インプレ】運転に適した画面設定でサクサク動く
実際に使ってみて、実に運転しやすいと感じた。 操作のタイムラグはほぼなく、スマホタッチできるグローブなら応答性は良好だった。液晶画面は、明るい昼間モードと暗めの夜間モードを手動で選択する必要がある。自動調光機能はないものの、バイザーがあるので、少なくともテスト中に視認できないシーンはなかった。 そして運転に適したインターフェイスになっているのがいい。4.7インチのiPhone SEより大画面なのはもちろんだが、アイコンが大きく、画面もシンプルな構成のため、スマホをマウントして使う場合より操作しやすい。 画面を分割し、ナビと音楽アプリを同じ画面にする機能はスマホにも搭載されているけど、スマートディスプレイの方が断然やりやすい。 一度ペアリングしておけば、ディスプレイをオフにしても面倒な設定なしで最接続できた。なお、バイクから離れた際に盗難が心配だが、ディスプレイ本体はホルダーからワンタッチで取り外しできるので安心だ。
【まとめ】スマホを守り、操作しやすさを求める人にオススメ
繰り返しになるが、まず何よりバイクに大事なスマホをマウントしなくて済むのは安心。そして何よりアイコンがライディング中でも操作しやすく、見やすい画面なのがいい。 価格は定価で3万5200円。スマホを守る“保険”であり、イージーな操作を求めるライダーに十分価値ある製品だろう。
沼尾宏明