二宮和也、続編決定の胸中語る「初めて『ブラックペアン』の大変さを知ることになるんだと思います(笑)」<ブラックペアン>
二宮和也が主演を務めた「ブラックペアン」(2018年、TBS系)が6年ぶりに「ブラックペアン シーズン2」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)として日曜劇場に帰ってくる。このたび、主人公の世界的天才外科医を演じる二宮にインタビューを実施。続編で演じる新たな役の解釈や共演者の印象などを聞いた。 【写真】「ブラックペアン」シーズン1のクランクアップを迎えたオペ着姿の二宮和也 ■前作とは異なる新ヒーローが医学界に再び嵐を呼ぶ 二宮:TBSさんから「僕たちは続編をやりたいんだけど、二宮さん的にどうですか?」と聞かれたのが最初でした。でも、キャストがまるっきり変わってしまう続編だとやる意味がないし、前作を見てくれていた方が楽しめないと思ったので、「本当にみんなが集まれるのであれば、ぜひ」とお話ししたのですが、いざふたを開けてみたら僕だけ演じるキャラクターが変わっていました(笑)。 ――前作では天才外科医・渡海征司郎(とかいせいしろう)を熱演した二宮だが、今回演じるのは海外で活躍する世界的天才外科医・天城雪彦(あまぎゆきひこ)。この世でただ一人にしかできない心臓手術を可能にする天才医師だが、手術を受けるにはシャンス・サンプル(二者択一)の運試しに勝つしかなく、賭け金としてその人の財産の半分までも要求するようなくせ者だ。 二宮:天城は渡海よりも少しライトというか、ポップな感じがしますね。彼はオーストラリア・ゴールドコーストの病院にいるので、医療や医術に関して日本とは少し違った考えを持っている人間。なので、そこはあんばいを見極めつつ演じていけたらいいなと思っています。 ただ、これはシーズン1のときから言っていますが、「ブラックペアン」の物語の本筋としては、世良雅志くん(竹内涼真)がどう成長していくかなんですよね。そこに東城大や医学界の権力争いが絡んできたりしますが、視聴者は世良くん目線で見ることになるので、僕は基本的にこのドラマの主役は世良くんだと思っています。 ――竹内をはじめシーズン1のキャストの多くが再集結する今作。 二宮:涼真はすごく信頼できる役者さん。僕はやりたいように勝手に変換して演じるタイプなのですが、それにもちゃんと感情込みで向き合ってくれるので、そういうやりとりができるのはありがたいし、それが彼のいいところだと思います。 シーズン2ではまだ共演シーンの撮影はしていないのですが、スタッフが「世良くんがすごく成長していました!」と話していたので、今から一緒にお芝居するのが楽しみです。 もちろん、他の皆さんと共演するのも楽しみですが、実際に6年ぶりになるのは内野(聖陽)さんと(葵)わかなちゃんですかね。他の方はバラエティー番組で共演したり、ご飯を食べに行ったりしていたので、普通に会っていた方が多いのですが、それでも「ブラックペアン」の現場でまたご一緒できるというのはすごくうれしいです。 ――緊張感あふれる手術シーンも本シリーズの見どころ。渡海は“オペ室の悪魔”と呼ばれていたが、天城も世界的天才外科医なだけに見事な手さばきを見せてくれそう。 二宮:シーズン1のときに涼真や(小泉)孝太郎くんは「(手術シーンの撮影は)自分史上一番大変だった」と言っていたけど、渡海はみんなが「もうダメだ…」となったところに現れて大金を要求してすぐに去っていくので、みんなよりも圧倒的に手術シーンが短いんですよ。でも天城はそうじゃないと思うので、今回初めて「ブラックペアン」の大変さを知ることになるんだと思います(笑)。 ――患者に対して「手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せ」と要求する天城。もし二宮が病気で同じ要求をされたらどうするか。 二宮:僕は(強運を)勝ち取れないので、天城じゃない“まあまあ”な先生にお願いします。というよりも、まずその賭けで心臓がやられそうです(笑)。 ■取材・文=馬場英美