彦根・玄宮園の「迎賓船」復活へ 彦根観光協会が製作、今月試行運航
江戸時代に彦根藩士が接待用に玄宮園の池に浮かべていた屋形船を彦根観光協会が「迎賓船」として復活させ、11月16日、進水式を行った。(彦根経済新聞) 【写真】復活した「迎賓船」 彦根城の世界遺産登録に向けた機運醸成と、彦根の観光の魅力度向上を目的に同取り組みを実施。復活した迎賓船は、当時の園内の様子を描いた絵図を参考に製作した。 同船は田舟(たぶね)をヒノキとスギで和船に仕上げたもので、全長5.99メートル、全幅1.24メートル、全深63センチ、重量約500キロ。鈴木古建築(大薮町)が今年7月18日から9月30日にかけて作った。乗員は船頭を含め大人5人。 園内で開かれた進水式には来賓や寄付者らが出席。彦根観光協会の木村昌弘会長や和田裕行彦根市長らがあいさつし、テープカット後には大国社中東円堂雅楽会が船上で演奏を披露。進水式の終了後には来賓や寄付者が順番に乗船を体験した。 試行運航時間は13時30分~15時30分。1回の運行時間は約10分で、20分間隔で運航する。乗船無料だが、来年の桜まつりから有料での運航を予定する。彦根観光協会のホームページで予約が必要(当日、空席がある場合は乗船可能)。11月30日まで。
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