場外で高橋奈七永(下)を追い込むSareee

　女子プロレス「マリーゴールド」のワールド王者Sareee（28）が、過酷なダブルヘッダーを乗り越えた。 【写真】試合後、再戦を約束する高橋奈七永とSareee 　23日昼にはシングルリーグ戦「ドリーム・スターGP」スターリーグ公式戦（東京・後楽園ホール）で因縁の高橋奈七永（45）と激突。対峙するなり両者はエルボーを打ち合いながら場外へ転落した。そのまま場外乱闘に発展し、2人は客席にセットしたイスに座ると張り手合戦で火花を散らした。 　10分過ぎ、高橋の非情な攻めに苦戦したSareeeだったが、頭突きを連打し雪崩式フィッシャーマンバスターでくらいついていった。 　試合の残り時間が1分を過ぎても両者とも一歩も引かない。Sareeeが裏投げでマットに叩きつけたが、カウント2で返されてしまう。最後は高橋のナナ☆ラッカをくらったところで試合終了のゴングが鳴り、15分時間切れ引き分けに終わった。 　これで無敗のまま4勝2分けで勝ち点を10に伸ばし、単独首位をキープ。だが、高橋を倒しきれなかったことは心残りだった様子で「久しぶりに追い込まれるというか、厳しい戦いでした。決着つけられなかったこと、めちゃくちゃ悔しい。私、やっぱり高橋奈七永をちゃんと倒したい」と闘志を燃やした。 　リーグ戦ではユナイテッド・ナショナル王者の青野未来ともドローだった。全勝優勝を宣言していただけに、悔しさをにじませつつ「私、口だけのやつ大嫌いなのに自分がそうなりそうなので…。ここからしっかり巻き返していかないと」と必死に前を向いた。 　最後は高橋に「『限定参戦』とか何言っちゃってんの？　ただの逃げなんじゃないの？　体調悪いからとか、引退がどうとか、そんなんでリングに上がってんじゃねえよ。こっちは本気でやってんだよ。ちょっと考え直した方がいいんじゃないですか、奈七永！」と吐き捨て控室へ消えた。 　なお、高橋との激闘後は、シードリングの川崎大会に移動。ビヨンドザシーシングル王者としてウナギ・サヤカを迎え撃ち、3度目の防衛に成功した。