浮かび上がる靴、万博でお披露目…足が不自由な人のため実用化目指す
大阪府と大阪市、大阪商工会議所でつくる大阪外国企業誘致センターは21日、7か国の外国公館の関係者らを招き、2025年大阪・関西万博で「宙に浮く靴」を出展する大阪市内の中小企業の視察会を開いた。 視察先は靴メーカーの「リゲッタ」。宙に浮く靴を、大阪府や大阪市が手がける大阪ヘルスケアパビリオンで、25年9月23~29日に展示する予定だ。
この日は、宙に浮く靴と同じ技術を使ったサンダルの試作品を披露した。サンダルの底に敷いた板と、机の上の台の両方から発せられる磁気同士が反発して浮かび上がる仕組みだ。展示する靴は、人が履いて歩くことはできないが、実用化を視野に入れている。将来的には、足が不自由な人の移動の補助に活用することなどを想定している。 在大阪イタリア総領事館のウーゴ・ファルチョーラ商務部長は、「日本の中小企業の技術は素晴らしい。万博が様々な技術の情報を共有する素晴らしい機会になれば」と期待した。