札幌延伸、30年度末の開業困難 北海道新幹線、工事難航で遅れ
北海道新幹線の延伸区間「新函館北斗―札幌」を建設している鉄道建設・運輸施設整備支援機構の藤田耕三理事長は8日、予定していた2030年度末の開業が困難になり、数年単位で遅れると表明した。工事が難航しているのが理由。国交相に報告後、記者団の取材に応じた。 新函館北斗―札幌は約80%がトンネル区間で難工事が多い。21年7月には、掘削中に巨岩が見つかって中断し、再開まで2年以上を要した。地質が悪い区間での追加工事なども発生し、国交省は22年12月、工事の遅れが最長4年になったと明らかにしている。 北海道では次世代半導体工場の建設が進んでおり、早期開業には作業員の確保も課題となる。