結婚相手で重視するのはやっぱりお金?思わずメモした人生の先輩たちの金言
ひらりさのトピ探訪
2024年上半期が駆け足で去って行きます。 月日が経つのが年々早くなっている! 怖すぎる! 一週間単位で見ても、一日が過ぎるのが早すぎて「え、昨日月曜だったはずなのに……今日もう木曜なの?!」と一人で驚愕しています。 私にとってこの半年が早かったのは、年齢のせいだけではありません。不動産購入というビッグイベントをこなしていたから。1月から探し出し、3月末に物件を決め、4月に契約して、この6月に代金を支払い、そしてフルリノベーションのための打ち合わせをまだまだ継続中。 想像の10倍くらいのタスクがふりかかり、「こんなことを一人でやるなんて!」と絶叫していました。 ここからは35年かけて一人で住宅ローンを返していく人生……。 大きい買い物ですので、考慮要素は山ほどありました。 今の給与水準をベースに予算を決めると、あとで返済に苦しむんじゃないか? エリアが便利すぎても人が多くて疲れるので、適度に郊外がいいんじゃないか? 将来リセールすることを考えると、二人暮らしを想定した面積の部屋がいいんじゃないか? そうなってくるとリノベーション後の間取りも二人暮らし向けにしたほうがいいな……。 などなど。 リセール戦略上、「したことのない二人暮らしを頑張って想像する」必要まで出る始末。いやおうなく、今後の人生設計を自分に問い、「結婚」についても考えさせられる半年でした。 いま付き合っている恋人にも家を買い終えたことを伝え、「いっしょ住まない?」と聞いてみたのですが……向こうからは「……一人暮らしがいい」とのきっぱりした返答が。そりゃそうだよね! まだ20代半ばだもんね! 反射的に「わかる! 私も!」と返し、会話は終了となりました。 そんななか、心に刺さったトピがこちら。「結婚で重要視するものはなんですか?」です。 トピ主のはるかさんは23歳。医療系のお仕事をされています。学生時代に知り合った大学生の彼氏と交際を続けているそうですが……気になってきたのが「彼氏が結婚向きか?」ということ。おおらかな性格で一緒にいるのは楽しいとのことですが、学歴が「Fラン」で、「ギャンブル好きなところ」にもやもやしているのだとか。 「若い今のうちに別れて、他の人も見てみた方がいいのかな?と考えてしまうことがありますし、お金のことばかり考えている自分が嫌です」 そこで、発言小町のみなさんが「結婚に何を重視しているか」を知りたい、というのがトピの内容でした。 早い……結婚を考えるのが……早い! と34歳独身の私は思ってしまいますが、世間の初婚のピークは今でも27歳。割り切って結婚相談所に入るとかならともかく、自然に出会って適度に交際をして人柄を確認し結婚・出産とステップを踏みたいという場合には、たしかに23歳でも焦るかもしれないですね。 コメント欄を眺めると、「まだ焦る年齢じゃない」と語る人2割と、自分が重視した要素を語る人8割という感じ。 小町のみなさんはどんなことを重視しているんだろう? やっぱりお金?と眺めてみると……いつになく多種多様! 「完全に顔と身長」 「一に人柄、二にお金」 「愛情」 「歯並び」 「ショートケーキの苺をくれる人」 表現がいいなあと思うものも多く、私もついついメモしてしまいました。 結婚していない私に言えることはあまりないのですが……それぞれのレスの細かな内容を見ていて思ったのは、大事なのは「結婚を継続しつづけようという意志がお互いに持てる」ことではないかということ。どんな良い資質があっても、お金があっても、話し合いをしたり、お互いに譲歩したり、二人の生活を共に守ろうという意志を持ちあえる相手でないと、続くわけがないのです。 はるかさんがやるべきことは、今の彼氏のままでいくか、乗り換えるべきかの検討の前段階にあると思いました。 つまり、「彼氏に結婚願望や、将来のプランがあるか」をおそれずに聞くこと。それによって「仕事をどうするか」「ギャンブルをやめる気はあるか」なども二人で整理していくべきなのです。 現時点では相手はまだ何も考えていない可能性大ですが、そこでいろいろ自分の人生について立ち止まってくれるなら結婚向きですし、そうじゃないならお別れするという話ではないでしょうか。 でも、そういう話をしているうちに、はるかさんのほうでも「結婚」の解像度があがり、「この人といれるなら形式はなんでもいいや」となるかもしれない。 いやー私も、聞いてみるかぁ……「結婚って興味ある?」って。背中を押されたトピでした。(文筆家・ひらりさ) ◇ 「ひらりさのトピ探訪」は、発言小町に日々寄せられるトピの中から、ひらりささんが共感できるトピや展開が気になるトピを取り上げるエッセーです。