石油ストーブ…放射熱の上昇気流で「洗濯物」落下、寝返りで「布団」接触 取り扱いに注意
大分放送
冷え込みが続き、暖房器具を使い始めた人も多いのではないでしょうか。消防は石油ストーブによる火災に注意を呼びかけています。 【写真を見る】石油ストーブ…放射熱の上昇気流で「洗濯物」落下、寝返りで「布団」接触 取り扱いに注意 石油ストーブに灯油と間違えてガソリンを入れた際の実験映像では、大きな音とともに燃え上がります。 製品評価技術基盤機構=NITEによりますと、ガソリンの誤給油による出火は2018年度から2022年度までに全国で28件起きていて、このうち死亡事故が1件となっています。また、2018年度からの5年間で給油口の閉め忘れなどによる石油ストーブの火災事故が全国で269件起きています。実際に石油ストーブを使っている人の声を聞いてみると… (街頭で)「可燃物を周りや近くに置かないようにしている」「自動で消えてくれるのを使っているが、一応外に出る前は消火の確認はしている」 大分市消防局によりますと、ストーブが原因の火災は大分市内でも過去5年間で12件発生しています。使用する際はどういったことに注意すればよいのでしょうか? (大分市消防局・江藤潤消防司令補)「ストーブの上に洗濯物を干しますとストーブの熱で洗濯物が揺れて落下します。その際、火災に至る恐れがあり大変危険です」 NITEが行った実験では放射熱の上昇気流でストーブの上に干していたタオルが落下して激しく燃え上がりました。 (大分市消防局・江藤潤消防司令補)「カーテンのそばにストーブを置いていると隙間風でカーテンなどがストーブに接触して火災に至るおそれがあります。また寝る前は必ずストーブを消してください。寝返りで布団がストーブに接触して大変危険です」 このほか、スプレー缶を近くに置かないことや給油した際は必ずふたを閉めてこぼれないか、確認してからセットすることが大切です。 (大分市消防局・江藤潤消防司令補)「使用前には必ず換気の良い場所で清掃と試運転を行ってください。取扱説明書をよく確認するとともにストーブから離れるとき寝る前には必ず消してください」
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