大雨、交通網に影響 しなの運休・国道158号通行止め
前線を伴った低気圧の影響で、長野県中信地域は28日、大雨となった。長野地方気象台は塩尻市楢川地区や木曽郡木曽町、東筑摩郡筑北村などに大雨警報を発表。松本と中京圏を結ぶJR中央西線は南木曽―塩尻駅間で午後7時以降の運転を見合わせ、特急しなの上下6本が運休した。松本市と岐阜県高山市を結ぶ国道158号は雨量規制で県境付近が通行止めとなった。雨は29日未明にかけて降り続く見込みで、気象台は土砂災害への警戒を呼び掛けている。 気象台によると、降り始めの27日午前6時から28日午後4時までの降水量は、木曽郡王滝村の御嶽山で249・5ミリ、木曽町開田高原で114・0ミリ、松本市安曇の上高地で100・5ミリを観測した。 国道158号は松本市安曇の沢渡―安房トンネル間が全面通行止めとなった。夫婦で富山市に向かう途中だった横浜市の50代男性は「新潟経由で向かうしかない。もっと手前で通行止めを知らせてほしかった」と沢渡のゲート前で車を折り返した。王滝村の県道御岳王滝黒沢線はのり面が崩れ、全面通行止めとなった。復旧の見通しは立っていない。 県営松本空港を発着するフジドリームエアラインズの定期便は、神戸線の松本着1便が雨による視界不良で引き返し、後続の松本発便が欠航した。乗客86人に影響した。 29日午後6時までに予想される県内の24時間降水量はいずれも多い所で、北・中部が60ミリ、南部が80ミリ。
市民タイムス