ジュディ・オング、「魅せられて」から39年 6年ぶりの新曲はみんなで歌える歌
木版画家としての活動と愛犬アイリスちゃんと過ごす幸せな時間
今年は歌を主軸に活動するジュディさんは、チャンスがあれば木版画家としての活動や愛犬アイリスちゃんとの時間も楽しんでいきたいという。 「版画は描いたり、彫ったりするときはアトリエで、刷るときは工房に行きます。今年は何をするか、一年の計で考えています。今年は色濃く歌をやると決めたうえで、ここからここまでは歌を、ここからここまでは版画を、と計画しています」 色濃くやるというのは、ぜんぜんほかをやらないというわけではない。たとえば歌の仕事で出かけたとき、すてきな庭があることを聞くと翌日行ってみたり、日をあらためて別の日に訪れてみたり。頭の中で、版画は離れてはいない。逆に版画の時期に、歌の仕事が入ったときも同様だ。 「今年はなにか小さな作品をやろうとは考えています。歌がメインだから。そう思うと時間ができるんです」 また、忙しい日々をより一層充実させて、楽しくしてくれるのが、愛犬のアイリスちゃんの存在だ。 「人生挑戦という言葉が好きで、私にとって楽しく生きるというのは挑戦をする、好奇心を持って生きるということなのです。2年前に2歳だったアイリスにお見合いをさせました。初めての出来事なので、出産のスケジュールに合わせて、3カ月は仕事を薄めにしました。相思相愛になって、アイリスが年下の彼をリードして、見事に5匹の子犬を授かりました。生まれてからの2カ月間は家の中が犬だらけ。アイリスがきちんと丈夫な子に育てて、里子に出しました。楽しかったです。いい経験でした」 今後はアイリスちゃんとアジリティ(犬の障害競技)にも挑戦してみたいという。 「私も一緒に走らなければならないので、まずは体力をつけなくちゃ。できたらやってみたいですね。人生の中で遅すぎるということはありませんから」
明るく、前向きで、挑戦を楽しむジュディさんの精神年齢は25歳だ。 「25歳というのは、挑戦をすることに対するパワーがとても強いときでした。精神年齢はいつまでも引っ張っていいんです。100歳になっても25歳と言っていいんです。もう世の中は100歳を目指しているので、みなさんも、まずは体を大事に、健康の無駄遣いをしないで、精神年齢25歳の100歳の人生を歩んでいってほしいですね」 ジュディさんの「気」が伝わったのか、心も体もとてもほんわりとあたたかくなってきた。 (取材・文:THE PAGE編集部、写真:志和浩司)