ジュディ・オング、「魅せられて」から39年 6年ぶりの新曲はみんなで歌える歌
新曲「ほほえみをありがとう/青春のままに」に込められた“願い”
歌うには難易度の高い詩曲と衣装で魅了する「魅せられて」とは打ってかわって、新曲「ほほえみをありがとう/青春のままに」(3月21日発売、日本コロムビア)は、優しい曲調で歌いやすいように思える。この曲にはジュディさんのある願いが込められている。 「ひと昔前までは、商店街に流れる音楽をみんなで聴いていました。そのうち音楽プレイヤーなどで、ひとりで音楽を楽しむようになりました。いまこんな時代に、新曲はもう一度、みんなで聴いてもらえる歌にしたいなと、思っています。みんなが口ずさみ、みんなが微笑みってなんてすてきなんだろう、と気付いてくれたらと。微笑みがあるところは、明るくて太陽のようにあたたかい。この歌は息の長い歌にしたいですね。学校でもいいし、みんなで歌うところで愛唱歌にするのが夢ですね。その前にヒットしてほしいですけれど」 歌にあわせたエクササイズもあるという。 「なにもしないと、関節や筋肉など固まってしまいますでしょ。本当はまだ動けるのに動くということを忘れてしまっている。でも動かすと関節は柔らかくなります。ゆっくりからはじめて、バランスを失わないように、少しずつ関節を動かしながら。面倒かもしれませんが、音楽があれば楽しく動けると思いますよ」
心身ともに健康を維持できているのは「気功」のおかげ
とにかく元気で明るく前向きなジュディさん。心身ともに健康を維持できている秘訣は、25歳の頃にはじめた気功にあるという。 「まず、人間が生きているのは『気』があるから。“元気”、“気が縮む思いがする”、“気がのらない”とか、言葉には残っているんです。だけどみんな文明に押されてしまって、気というものに対する意識がゼロなんです。生きている人間を触ると温かいでしょ。気が流れているんです。ふーっと抜けたら冷たくなるのです。体の部位でも悪いところは冷たいですね。気、風のごとしと言って見えないけれど感じられるんです。体の中に流れているエネルギー、これが『気』です。お母さんのしてくれる“手当て”と同じ。“治れ”っていうのも気なんですね。痛いところに手を当てる、昔からの習慣で、自分の気で治していってくれます。自然に逆らわない生き方をするといいんですね」 体調を崩しやすい季節の変わり目、たとえば立春、立夏などに気功をするという。 「これから迎える季節に合う体にするんです。夏の体にするとか冬の体にするとか、聞いたことはありませんか? 夏用の体になれば発汗しやすくなります。食事では夏野菜が体の熱を逃がして、涼しくしてくれるので、キュウリやスイカを食べます。旬の食べ物を摂るということを、もっと見直してもらいたいですね」 そして、ジュディさんは旧暦を意識することをすすめる。 「稲や作物を植えるのもなにをするにも、人間と月と地球と太陽と気があって、関係が一番よくわかっているのはやっぱり旧暦です。新暦になってデジタル化が進み、精神と体は一緒であるはずなのに、ばらばらになってしまうのでバランスが悪くなります。建物、国にも、地球にも人にも東西南北がある。昔の人が長年やってきた旧暦の風習というのは忘れないほうがいいですね」