【米女子ゴルフ】山下美夢有、首位に2打差の2位に浮上、古江彩佳との”一騎打ち”パリ五輪代表争いも一歩リード
◇22日 女子ゴルフメジャー第3戦 KPMG全米女子プロ第3日(米ワシントン州、サハリーCC) 【サマミシュ(米ワシントン州)テッド・ムース】パリ五輪日本代表の座を争う山下美夢有(22)=加賀電子=が、2日連続の70と伸ばして通算5アンダーにし、首位まで2打差の2位に上がった。渋野日向子(25)=サントリー=は73で通算3アンダーの5位に下がったが、逆転圏内で最終日を迎える。山下とともに五輪を目指す古江彩佳(24)=富士通=は、通算4オーバーの38位に下がった。エイミー・ヤン(韓国)が通算7アンダーで、トップを守った。 ◇ パリ五輪日本代表入りへ、小柄な山下が大きな一歩を踏み出した。3バーディー、1ボギー。日本で2年連続女王になった力を発揮した。 「去年まではメジャーに出ると、特別感が出てしまい、ピンを狙うことが多かった。今回は割り切って、センターを狙うところは狙って、チャンスが来たら…という切り替えができている」。場慣れしたことが好スコアの最大の要因のようだ。「気づいたら、いい順位で闘えている。ある意味、何も考えずにプレーできています」 五輪代表争いは、笹生優花の日本勢1番手が当確。残り1枠を、前週時点の世界ランク順に古江彩佳、山下、畑岡奈紗が争い、ほぼ横一線で並んでいる。今大会で3人の中で最高位になった選手が、代表になりそう。畑岡は予選落ちしたため脱落し、現時点で山下と古江のマッチレース。その古江は第3Rで75と振るわず、山下は9打リードした。 今季は日本では13戦して4度の2位を含め、トップ10入りが9度と、相変わらずの安定感を発揮しているが、優勝がない。今季初優勝がメジャーで、そのまま五輪代表へ―。ここまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすには、最高のシナリオだ。(写真はAP)
中日スポーツ