「人と関わらないほうが心地いい」という考えに支配された女性の「危険なモヤモヤ」の正体…「嫌いな思考パターン」から抜け出す方法
「素の自分」で何十倍も感動しながら過ごす
早苗さんが変化したことで離れて行った人はいます。でもお付き合いが続く人もいますし、関係がより良くなった人や新しいご縁も増えました。 というのも、ダメ出しされそうで怖いと思っていたサバサバした人たちとは苦手で距離をとっていたのですが、自分の思いを口にするようになってからは、そういう人たちに対して「思いを気持ちよく言える人は素敵で強い人だ」と解釈が変わり、そういった人たちとも仲良くなれたからです。 早苗さんが憧れていたけれど「どうせ私とは違う人たちなんだ」と感じていた自立した人たちと一緒のほうが心地いいと感じたことも新しい発見でした。 新しい仲間からのご縁でなんとやりたかった仕事にも就けました。 変化を見ている友人たちから相談されることも多くなって、ご自身が変われた経験をもとに話を聞いたり、アドバイスしてあげているそうです。 表面上は仲良くしながらも、我慢しながら人とお付き合いしていたかつての自分から、これまでは隠れていた好奇心旺盛な早苗さんも出てきて、新しい経験を楽しむ日々を味わっています。 「いつか人は離れてしまうのだ」と不安を感じて付き合うのと「大好きだから」「会いたいから」と楽しみながら付き合うのはまったく違うのだと、実感を持って知ったのです。まさに素の自分で今までの何十倍も感動しながら過ごせるようになったのです。 素の自分で人と関われるようになると、家族の笑顔や人の温かさに触れられることはもちろん、自然の美しさへの感動や、頻度が変わります。 素の自分を出さないのは、人から自分を守ったほうがいいと思いながら防御態勢で関わっているため、緊張や不安を感じながら接しているからです。 私自身も自分や人を信頼できるようになってはじめて、「毎朝気合いで起きていた日々が、人生ってこんなにラクで、人といるって楽しいんだ! こんなに楽しい毎日があるなんてスゴイ!」と驚いたものです。 このように「自分や人を信頼できるようになったこと」で大きく変化したのは、早苗さんだけではありません。あるクライアントさんは娘さんから「お母さんはカウンセリングに行く前はロボットみたいだった」と言われて驚いたそうです。 だからもし、今あなたがモヤモヤを手放せなくて、そんな自分のことを“今は”嫌だと思っていても、自分だけは素晴らしい未来をあきらめてはいけま せん。そして自分だけは、自分を嫌ってはいけません。 なぜなら、自分が嫌だと感じている思考パターンの手放し方がわからないだけであって、あなたはあなた自身を嫌いながら生きたいわけではないからです。 …つづく、<「ポジティブすぎて、鬱になった女性」の苦しみの正体…そのモヤモヤの「危険信号」はこうして見抜く>では、突如、鬱になってしまった、真面目でポジティブな女性の「モヤモヤした悩み」を解消するまでのプロセスを紹介します。
田中 よしこ(マインドトレーナー)
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