夫婦ともに65歳です。そろそろ自分の介護が心配になりましたが、介護保険料を支払えるか心配です。地方移住も検討しています。介護保険料は全国で同じですか?
65歳以上の方の介護保険料の平均は
65歳以上が支払う介護保険料は、介護保険制度が始まった2000年度は全国平均で月2911円でしたが、急速な高齢化が進むなか、第9期(令和6~8年度)は月6225円と2倍以上、さらに2040年度には月9000円程度になると推計されています。 ちなみに、第1期は2911円、第2期は3293円、第3期は4090円、第4期は4160円、第5期は4972円、第6期は5514円、第7期は5869円、第8期は6014円と介護保険料は確実に上昇し続けています。 保険者別にみると、保険料基準額の低額保険者は、第1位が東京都小笠原村で3374円、第2位が北海道音威子府村と群馬県草津町で3600円、第4位が宮城県大河原町で4000円となっています。 保険料基準額の高額保険者は、第1位が大阪府大阪市で9249円、第2位が大阪府守口市で 8970円、第3位が大阪府門真市で8749円、第4位が岩手県西和賀町で8100円と、最も高い大阪市と最も安い小笠原村では、最大で月約6000円、年間では約7万円の差になります。
まとめ
このように住む場所によって介護保険料は大きく異なります。介護が必要な高齢者が多く、介護サービスを使う人が多ければ介護保険料は高くなる傾向があります。逆の場合は安くなります。また、過疎地で介護サービスを提供する事業者が少なく、介護サービスを十分に利用できない場合も介護保険料が安くなる場合も考えられます。 もし移住を検討している場合は、単純に介護保険料を比べるのではなく、介護サービスの提供体制をしっかり調べて移住先を考えるとよいでしょう。 出典 厚生労働省 第9期介護保険事業計画期間における介護保険の第1号保険料及びサービス見込み量等について 厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1190 厚生労働省 第108回社会保障審議会介護保険部会の資料について 厚生労働省 介護保険計画課 全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料 執筆者:新美昌也 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部