安藤忠雄や隈研吾らの新作をチェック!世界各国で完成した日本が誇る有名建築家による注目の建築作品12
6 【2022年】ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館〈SANAA〉/オーストラリア・シドニー
オーストラリアでオペラハウス以来の大規模開発と言われる「シドニー・モダン・プロジェクト」で建設された美術館。 敷地は、高速道路の上に建てられた陸橋と戦時中に使われていたオイルタンクの上部という特殊なロケーション。 高低差のある地形にあわせて段上に展示室が配置されており、なんとオイルタンクの内部も展示室の1つだというのですから驚きです。内部は谷のようなダイナミックな空間になっており、展示物を見ながら隣接するドメイン公園からウルムル湾へと続く景色の変化も楽しめる造り。芸術・建築・景観がシームレスに繋がる美術館です。 所在地:Art Gallery Rd, Sydney NSW 2000,オーストラリア
7 【2021年】サマリテーヌ リヴォリ館〈SANAA〉/フランス・パリ
パリ中心部に建つ、1870年創業の老舗百貨店の改修プロジェクト。SANAAは歴史的建造物のポン・ヌフ棟改修の監修、新築のリヴォリ棟の設計を担当しました。 リヴォリ棟はリヴォリ通りに向いた波打つガラスのファサードが特徴的。このファサードは、通りを構成するオスマン様式の建物がもつ窓のリズムやスケール感を取り入れたもので、街並みとの連続性を演出しています。 向かいの建物が映り込んだカーブガラスは、まるで新旧の建物が混ざり合ったような不思議な光景を見せてくれます。 修復されたポン・ヌフ棟のアール・ヌーヴォー様式の吹き抜け空間もあわせて訪れたい名所です。 所在地:9 R. de la Monnaie, 75001 Paris,フランス
8 【2021年】ブルス・ドゥ・コメルス〈安藤忠雄〉/フランス・パリ
ルーブル美術館から徒歩6分の位置に2021年にオープンしたのが、現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」です。 18世紀につくられ、商品取引所として使われてきたの建物を安藤忠雄さんが改修を手掛けたことで話題を呼びました。 円形の平面をもつ既存建築の内部に、新たにコンクリートの巨大な円筒をすっぽりと収めるように設計。ガラスドームから明るい光が降り注ぐ抽象的な大空間は圧巻です。 館内には、イタリアのヴェネチアの美術館「プンタ・デラ・ドガーナ」でも安藤忠雄さんとタッグを組んだ現代アートコレクター、フランソワ・ピノーのコレクションが展示されています。 所在地:2 rue de Viarmes 75001 Paris,フランス