米メディアで議論…MVP争いで大谷翔平とジャッジが接戦?!
エンゼルスの大谷翔平(28)が15日(日本時間16日)、本拠地のマリナーズ戦に「2番・投手兼DH」で先発出場、新球ツーシームを使い6回7安打2失点、8奪三振の内容で2-2の同点で降板して勝敗はつかなかった。チームは9回に挟殺プレーで本塁のカバーを忘れるというボーンヘッドなどが響き2-6で敗退したが、米メディアの間では、46本塁打、100打点でMVP争いで独走していると見られるヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)の対抗馬として2年連続獲得を狙う大谷が肉薄しているとの議論が巻き起こっている。
「最後まで大接戦となるだろう」
力投むなしく11勝目は手に入らなかったが、大谷の評価は急浮上。ジャッジの独走と見られたア・リーグのMVP争いで大谷の2年連続受賞の可能性が出てきたことを地元紙のロサンゼルスタイムズが報じた。 「ア・リーグMVPは大谷翔平か?アーロン・ジャッジか?争いは最後まで大接戦となるかもしれない」との見出しを取った記事で「エンゼルスのシーズンは残り46試合。これは大谷が成績を伸ばし、ア・リーグのMVPに再選されるべきかを競う試合が46試合残っていることを意味する。栄誉を得る最大候補は、ヤンキースの強打者ジャッジだ。ある人にとっては、今季のMVPは頭を悩ますものではない。ヤンキースファンはツイッターでジャッジが正しい(MVP)勝者で問題ないと言及している。ただエンゼルスのファンの答えは大谷だ。ジャッジ、大谷と共に仕事をしたりプレーしたことがある関係者らに問えば、より慎重な意見が多く引き出される」と続けた。 同紙はジャッジとも関係のあるエンゼルスのチームメイトの声を拾った。ショートのアンドリュー・ベラスケスは「大谷がやるようなことは誰にもできない。ジャッジがやっていることは誰かができるとも言わないが。だからこそ彼らは争っている。最後まで大接戦となるだろう。私の意見は、歴史的なことをすでにやろうとしているジャッジだ。しかし、大谷は毎日、何かしら歴史的なことを起こしている」とジャッジを支持した。 ベラスケスは、ニューヨーク州のブロンクス出身で、2021年にヤンキースでジャッジと共にプレーしている。また2018年から2021年にヤンキースで三塁コーチを務めていたエンゼルスのフィル・ネビン監督代行は、「私にとっては難しい選択だ。両選手ともに気に入っている。どちらかと言えば、我々の方の選手で、我々の選手は誰もがやっていないことを行っている」と大谷を支持した。 さらにネビン監督代行は、大谷の監督を務めていることについて「とても特別な時間となっている」とも語ったという。