米メディアで議論…MVP争いで大谷翔平とジャッジが接戦?!
レポーターでコラムニストであるアンソニー・カストロビンス氏は、「私はこの時点でジャッジが99.99%(ジャッジの背番号が99番だからというわけではない)勝つ可能性があるだろうと考えている。今日MVPを投票するのであれば、ア・リーグの本塁打記録に向かおうとしているジャッジに入れるだろう。彼は、リーグ最高の打者であることは明らかだ(リーグで最も成績の良いチームでプレーしていることも素晴らしいボーナスとなる)。ただ大谷を冷たくあしらうというようなことではない」とジャッジを支持した。 どっちつかずの意見を口にしていたペトリエロ氏は「こんな議論になるのは、ジャッジが神聖化された(マリスの)記録を打ち破る可能性がある歴代最高の1つとなるシーズンを過ごし、そして正直に言えば、ヤンキースでプレーしているということもある。毎年、目にするような、とても優れたシーズンを過ごすだけだったらどうだろうか。そうであれば、すべての年(のMVP)は大谷のものだ」とジャッジに肩入れした。 ラング氏も「大谷が二刀流を毎年やっていけば、公平か不公平かは別として、より当たり前のようにみなされてくるだろう。もし昨年彼が二刀流をやっていなければ、今この議論は別のものとなっている。二刀流を現在のように続けると推測し、ヤンキース/新記録達成/そのほかの理由、といった要因を除けば、同じような評価であれば大谷にMVPというのが新たな標準となるだろう」 と大谷を支持した。 チーム成績とMVPの関連性も議論されるテーマのひとつだが、ペトリエロ氏は「エンゼルスのシーズン崩壊の様子を目にしたときに、毎晩ベストをもたらしている大谷には、特上の評価を与えるべき。ペナントレースを戦うようなプレッシャーがないと言いたがる人もいる。それには反対できない。だが、(ペナントレースに)関係ない失望が続くチームでプレーするより、毎晩4万人の観客の前でプレーする方がより容易に胸を高鳴らせ、やる気を起こさせるに違いない」と、逆に弱小チームで存在感を示す大谷を評価した。 最後に4人は現時点でのMVPを選んだが、全員がジャッジだった。 しかし「僅差でジャッジだが、10月の1週目までに(その差は)変わっているかもしれない」(ペトリエロ氏)、「ジャッジがこの年にMVPを勝ち取らないかもしれないという考えはおそらく馬鹿げているだろう。だが、私は依然として(MVP争いが)少なくとも接戦だと思うほど大谷に感銘を受けている」(ラング氏)との意見が付け加えられた。 ジャッジか、大谷か。今年のMVP争いは最後まで熱く議論を呼びそうだ。