パリッもちっと食感の麺とソースの相性が抜群! 大分名物の「日田やきそば」が原宿で堪能できる
大分名物「日田焼きそば」の作り方とは?
日田焼きそばは蒸し麺ではなく生麺を使うのが基本。こちらでは特注の麺を、湯通しするようにさっとゆでてから鉄板で焼く。その際にたっぷりのしらしめ油を加えて、表面がカリカリの揚げ焼きになるように炒めるのだ。
山本さん「麺に油で火をしっかり入れて、揚げ焼きそばという感じまではいかないですが、バリバリしている食感が特徴です。」
じっくりときつね色になるまで麺を焼き付け、油を足しながらこんがりとしたら返して反対の面も焼き付けていく。麺がしっかり色付いたら、キャベツともやしを加えてさらに炒める。
本店より受け継いだ秘伝のソースをまんべんなく絡め、ソースを焦がすようにしっかり炒める。ボリュームはたっぷりに見えるが、麺よりもやしが多く入るので想像するよりもずっとヘルシーなのだ。
山本さん「キャベツ、もやし、豚肉というスタンダードな具材ですが、鉄板で食べるとまたひときわおいしい気持ちになります。」
麺のパリッもちっ食感がクセになる日田焼きそば
炒めた焼きそばを熱した鉄板に盛るとジュワッと蒸気が立ちのぼり、さらに下の麺がこんがりと焦げる香りが食欲をそそる。最後にねぎをパラリとかけ、おすすめという生卵をのせると完成だ。
最初は焼きそばをストレートで味わい、途中で生卵と麺を絡めてまろやかな味を楽しみたい。地元ではご飯と一緒に食べる定食が定番という。そこでソースはさっぱり系だがご飯がすすむ味だ。サイドメニューに「ごはんとスープセット」300円があるので、現地のスタイルを体験してみるのもいいだろう。
山本さん「深い旨みのある味付けで、麺との相性がばっちり。トッピングの生卵も他の具材、麺との相性が抜群によしです。」
大分県日田市の郷土の味、日田焼きそば。その名店の味が、東京にいながらにして味わえるのが「来々軒 原宿店」だ。麺をゆでてから鉄板で焼く調理法や仕込みに約半日を費やすという自家製ソースなど、手間を惜しまぬ仕事で本店と同じ味を再現している。一度食べたらクセになる素朴なおいしさを体験してみたい。