夏太りする人の「3つの習慣」とは?食欲が落ちても体重が減らないワケ
「夏はたくさん汗をかくから痩せやすい。夏こそダイエットのチャンス!」と思っている方は多いかもしれません。しかし実はその逆です。気をつけないと怖い「夏太り」。今回は、夏に太ってしまう原因とその対策をお伝えします。(管理栄養士 岡田明子) ● 運動量が減る、素麺ばかり食べる、シャワー生活… 夏場の生活習慣をチェック! まずは夏場の生活習慣をチェックしてみましょう。下記の項目に、いくつ当てはまるでしょうか。 ・活動量や運動量が減りやすい ・冷房の効いた室内で過ごす時間が長い ・睡眠不足になりやすい ・食事量が減る ・スタミナをつけようとガッツリ食べることが多い ・アイスクリームや清涼飲料水、ビールなど甘いものや冷たいものを食べ飲みする機会が増える ・素麺や冷麺など炭水化物中心の食事になりがちだ ・汗をかきやすく、よく飴やタブレットなどで塩分チャージをする ・湯船につからずシャワーで済ませることが多い 当てはまる項目が多いほど、夏太りしやすいタイプといえます。
● 汗をかいても 基礎代謝が落ちるのはなぜ? 夏に太りやすくなる原因には大きく分けて3つあります。1つ目は基礎代謝の低下、2つ目は糖質の取り過ぎ、3つ目は水太りやむくみです。順に、原因と対策を解説していきます。 1 基礎代謝の低下 夏はたくさん汗をかくため、基礎代謝が上がるというイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし実は逆で、夏は気温が高いため体温を自ら上げる必要がなく、基礎代謝が落ちてしまいます。また、暑いので活動量や運動量が減りがちです。さらに食欲低下で食事量が減ると筋肉が減り、これも基礎代謝が落ちる要因となります。 また、冷房の効いた涼しい室内と暑い屋外を行き来することや、睡眠時の温度調整が難しく睡眠不足に陥ることで、自律神経のバランスが乱れます。すると、さまざまな不調が起こります。不調の中には、基礎代謝の低下も含まれます。 基礎代謝は、呼吸をしたり、心臓を動かしたりと何もしていなくても消費するエネルギーで、1日の総消費エネルギーの約70%を占めています。つまり基礎代謝が低下すると、消費エネルギーが少なくなり、太りやすくなるというわけです。 夏場は特に、基礎代謝が落ちないように運動習慣をつけたり、肉や魚、卵、大豆製品などのタンパク質を多く含む食品を意識して取るようにしましょう。