甲府の平均気温 去年から一気に1.5℃上昇「異常な暑さ」数字が裏付け 山梨
気象庁が発表した速報値によりますと、今年の甲府の平均気温は平年を1.5℃上回り、過去最高となる見通しです。今年の“異常な暑さ”を数字が裏付けました。 【写真を見る】甲府の平均気温 去年から一気に1.5℃上昇「異常な暑さ」数字が裏付け 気象庁は25日、今年の天候まとめの速報値を公表しました。それによりますと、12月20日までの速報値で甲府の平均気温は平年を1.5℃上回る17.0℃、河口湖の平均気温も平年を1.8℃上回る13.1℃でした。甲府では1894年の統計開始以降、1年間の平均気温が最も高くなる見通しとなりました。 また甲府地方気象台によりますと、甲府と河口湖以外の県内8地点の平均気温も12月10日までの速報値で過去最も高くなっていて、県内全域で「過去最も暑い1年」になる見込みです。 気温上昇の理由として甲府地方気象台は、暖かい空気が流れ込みやすい気圧配置が長く続いたため、夏の猛暑に加え、秋になっても高温傾向が長引いたことをあげています。 気温の上昇は県内の農作物にも影響を及ぼしていて、県によりますと、今年は果樹の日焼けや着色不良が多発。さらに秋まで高温が続いたことで、サクランボでは来年、規格外の「双子果」の発生といった影響が懸念されるということです。
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