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ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、定例のビデオ演説で、来年5月の任期満了にともなう大統領選挙を延期する可能性を示唆しました。 ゼレンスキー大統領は6日夜のビデオ演説で、「今は選挙の時期ではないと信じている」と述べ、来年春の大統領選挙を延期する可能性を示唆しました。 ゼレンスキー大統領は、また、「戦時中であり、非常に多くの課題がある今、選挙の話題を軽々しく社会に投げかけることは無責任である」とも述べ、戦時下で選挙実施にあたっては、問題が多いことを理由に上げました。 ロシアが去年2月に侵攻を開始して以降、ウクライナでは戒厳令が敷かれていて、これが延長されれば、国政選挙はできないことになります。ゼレンスキー大統領は2019年の選挙で初当選し、来年5月で任期満了を迎えます。 ウクライナ大統領選挙をめぐっては、ゼレンスキー氏の元顧問、アレストビッチ氏が1日、立候補の意向を表明し、ロシアに占領されている土地について「現状では、軍事的手段によって1991年の国境まで戻すという話はあり得ない。政治的手段によってのみ返還を求める」と述べて、ゼレンスキー大統領の方針に異を唱えていました。