小松大谷 32年ぶり石川県勢V王手 エース西川が“二刀流”でチームけん引
「佐賀国民スポーツ大会・高校野球・準決勝、小松大谷6-1関東第一」(8日、さがみどりの森球場) 準決勝2試合が行われ、小松大谷(石川)が関東第一(東京)を6-1で下して決勝進出を果たした。エース右腕の西川大智投手(3年)が投打二刀流の活躍でチームをけん引。明徳義塾(高知)は延長十回タイブレークの末3-2で今夏王者の京都国際(京都)を下した。決勝は9日に行われる。 小松大谷・西川が“大谷級”の活躍で決勝に導いた。先発して9回4安打2失点&2安打1打点と投打で躍動。二回2死二塁で先制の中前適時打を放つと、ドジャース・大谷を模して一塁コーチャーとヘルメットをぶつけ合う「ヘッド・バンプ」で喜びをあらわにした。 球数100球での完投劇。今夏甲子園2回戦では史上初めて名門・大阪桐蔭相手にマダックス(球数100球以内での完封勝利)を達成した実力を発揮した。超高校級の身体能力の持ち主ではないが「人間観察が得意」と自負。表情やしぐさから打者心理を探り、投球の間合いを調整して凡打の山を築いた。 ヤンキースや巨人で活躍の松井秀喜を擁した、1992年の星稜以来32年ぶりの石川県勢優勝まであと一つ。「全員で勝ちにいきたい」と頂点を見据えた。