「これでダウンを取るんですか?」なぜ井上拓真は堤聖也に敗れ王座陥落したのか…猛抗議の10回“微妙”ロープダウンと12年の歳月が生んだ無骨な手数…再戦可能性も
「あの試合は誇りに思っている。彼に問わず、これまで戦ってきた人…人生の潰し合いと思ってボクシングをやっているから。戦ってきた人たちへの思いはある。(穴口氏には)よりその思いは強い。拳に彼らの思いが乗っている。すべてを覚悟した上で、今後とも自分のスタイルのボクシングを皆さんに見せていきたい。世界は必ず取ります」 そう語ったのは今年2月の年間表彰式。 誓いを果たした堤は「報告したいっすね。でも、ここで言うことではない」と、それ以上の思いは胸にしまった。 実は、拓真が堤に勝ち、今日14日にメインを張る中谷も防衛に成功すれば次戦で2つのベルトをかけて拳を交えるビッグカードが実現する予定だった。だが、その構想も幻に終わった。 リベンジをしたいか?そう拓真に質問すると「今はゆっくりと休みたい」と明言を避けた。大橋会長も「本人に任せます」とした。だが、大橋陣営はこのベルトに関しては、2つのオプション(興行権)を持っていて、それを行使すれば再戦は可能だ。「負けたままでは終われない」。井上家の家訓とも言える哲学からすれば間違いなく再戦を求めるだろう。 微妙だったロープダウンの判定を巡り「それ(提訴などのアクションを起こすこと)はないが、意見はしたい」と話した大橋会長が、この問題をなんらかの形で文書にしてJBC及びWBAに訴えればダイレクトリマッチが実現する可能性もある。 堤は「(バンタム級の王者は)4人とも日本人じゃないですか。誰との対戦が見たいとかも出てくる。そういう試合をやっていきたい。他のベルトを欲しいのは自然の流れ。井上拓真という評価あるチャンプに勝ったのでそういうことも言っていいのかなと思う」と、統一戦へ進みたい希望を口にした。彼のボクシング人生を変えた井上拓真という男との物語は、まだ終わりではない。 (文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)
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