日鉄建材のロールコラム、日本製鉄グループ「低温靱性保証鋼シリーズ」に追加。冷凍冷蔵倉庫向けに拡販
日鉄建材(社長・美濃部慎次氏)は11日、日本製鉄グループの展開する低温靱性保証鋼「NSLT」シリーズに冷間ロール成形角形鋼管(ロールコラム)「BCR295―LT」が追加されたと発表した。既にラインアップされている冷間プレス成形角形鋼管(プレスコラム)「BCP325B―LT」「BCP325C―LT」と合わせ、需要の拡大する冷凍冷蔵倉庫向けの柱材として安定した性能と品質を提供していく。 近年、生活環境の変化などに伴い冷凍食品の消費量は拡大している。一方、大型冷凍冷蔵倉庫は2023年時点で築年数40年以上が経過した建物が33%を占め、老朽化や耐震性能が懸念されている。また、2024年問題で運転手の残業規制が強化されたことでコールドチェーンを支える冷凍冷蔵倉庫は不足。新設・建て替え需要が高まっている。 これまで、冷凍冷蔵倉庫は鉄筋コンクリート造が主流だったが、防熱技術の進歩や施主の短工期・低コストニーズなどから鉄骨造での建設が増加傾向にある。こうした中、日鉄建材は「BCR295―LT」を開発。既にラインアップしているプレスコラムと合わせ中小規模から大規模の冷凍冷蔵倉庫の柱へ適用が可能となった。「NSLT」シリーズには日鉄の外法一定H形鋼「ハイパービーム」や厚板、溶接材料などもラインアップしており、冷凍冷蔵倉庫の構造部材として活用できる。