国際的なデザイン賞にて過去最多となる6件を受賞 G-SHOCKの2モデルも栄誉を獲得
左右非対称のフォルムを持つフロッグマン
今回、受賞したふたつ目のG-SHOCKはブランドの最高峰コレクション、「MR-G」から2024年4月に初登場となったフロッグマン「MRG-BF1000R」だ。フロッグマンは、1993年のデビュー時からISOで定められているダイバーズ規格に準拠する200m潜水用防水を纏う本格的なダイバーズウオッチであり、その個性的な左右非対称のフォルムは、潜水時に手首の動きを妨げないようケースを中心からわずかに左側にずらしたもので、これがフロッグマンのアイコンデザインとなっている。「MRG-BF1000R」は、このフォルムをチタンボディで実現しており、樹脂をメタルに置き換えるにあたり、多数のパーツから構成する独自設計を採用。細部まで丁寧に研磨を施してからパーツを組み上げることにより、「MR-G」の名に相応しい美しい外観を作り上げた。なお、本機のケースは、Oリングや緩衝体なども含めると計76パーツから構成される。
G-SHOCK「MRG-BF1000R-1AJR」
59万4000円 スペック:クオーツ(Bluetooth搭載電波ソーラー)。チタンケース、樹脂バンド、サファイアクリスタル風防(内面反射防止加工)。縦56×横49.7mm、厚さ18.6mm。ISO200m潜水用防水。質量132g。
1970年代の個性派モデルを現代に復刻
2024年1月に発売された「A1100」コレクションは、1970年代後半に発売されたフロントボタンモデル「52QS」を、当時と同じフルメタルケースで復刻したモデルとなる。部位ごとにヘアラインとミラーで仕上げ分けを施しており、アイコニックなフロントボタンにもメタル素材を使用。「LIGHT」「MODE」など、機能名が刻まれたディテールが何ともユニークだ。また、表面をフラットに仕上げた多列タイプのメタルバンドを採用したことで、クラシカルなルックスと上質な着け心地の両立を実現している。メタルの質感が際立つメタルカラー(A1100D)、ケースとバンドにIP処理を施したゴールドカラー(A1100G)とグリーン液晶を採用したブラックカラー(A1100B)の3モデルをラインアップしており、どれもレトロモダンを極めた良作揃い。時計ファンのみならず、ファッショニスタからも高い支持を集めている。
カシオ クラシック「A1100D-1JF」
1万6500円 スペック:クオーツ。ステンレススチールケース&ブレスレット。縦40×横35mm、厚さ 9.1mm。質量90g。日常生活防水。 ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈