アジア杯を懐かしんで「ハノイ庶民街」へ、警告を無視して食べた「フォーの上のパクチー」【情報省の女性官僚が「野菜は食べないで」警告】(2)
蹴球放浪家・後藤健生は世界を渡り歩く。時には、疑惑の目を向けられることもある。ジャーナリストを警戒する国もあるからだ。そうした人物とのコミュニケーションも、放浪には欠かせない、醍醐味なのだ。 ■【画像】「可愛すぎんか」田中みな実も激ハマり…元日本代表・大迫勇也の美人妻、ブーム再熱「耳ツボジュエリーだらけ」の衝撃近影に大反響
■ベトナムから消えた「漢字」表記
アジアカップの(そして、オリンピック予選の)会場となったのは、ハノイのミーディン国立競技場です。2003年に完成した、約4万人収容の陸上競技場です。 タクシーの運転手に伝えるときは、「サンヴァンドン、ミイディン」と言えばいいわけです(もちろん、声調に気をつけて)。「サンヴァンドン」がスタジアムという意味です。 ちなみに、漢字で書くと(〓運動美亭)となります。「美亭」が「ミイディン」になるのは、なんとなくお分かりでしょう。「〓」で表したのは「隣」という漢字の「こざと扁」を「土扁」に変えた文字です。ベトナム語ではたとえば「博物館」は「館・博物」という語順になるのです。たとえば、試合前に「君が代」が演奏される前には「コッカァ、ニャトバン」と場内アナウンスがありますが、これも、漢字で書けば「国歌日本」の音読みです。 ですから、「〓運動」は「運動場」という意味になります(「運動」が「ヴァンドン」という発音になるのも、なんとなくお分かりでしょう)。 もちろん、現代のベトナム語はフランス人宣教師が発明したというローマ字表記だけが使われていますから、普通のベトナム人は漢字はまったく読めません。「〓運動美亭」も、ローマ字では「San van dong Мy Dinh」となります(実際には、これに声調記号などがいっぱいついています)。
■安い食材は「安全基準がいい加減」
そんなわけで、アジアカップのときを懐かしんで、僕はまたハノイの庶民地区に泊まるつもりでした。 そうしたら、その情報省の女性がこう言ったのです。 「あの辺で食事するんだったら、野菜は食べないほうがいいですよ」 どういうわけかと言うと、ベトナムの安い食材は安全基準がいい加減で、野菜は農薬まみれだから、だそうです。 なるほど……。目の前にいる、女性官僚のようなエリート層の間では健康志向が高まっていて、食材の安心に心を砕いているのでしょう。それで、「庶民街の食材は安全ではない」と思っているというわけです。 僕は、「ありがとうございます。なるべく食べないようにします」と話を合わせておきましたが、実際には生野菜をバリバリと食べてしまいました。フォーに乗っているパクチーなど美味しいですからね……。 それに、ずっとそこに住んで、そこで食事をしているのなら気をつける必要があるかもしれませんが、ほんの数日の滞在なら農薬が蓄積することもないでしょう……。
後藤健生
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