亀田問題、最悪、法廷闘争も
「負けたら空位」が一転、「負けても防衛」にIBFの裁定が変わって大混乱を招いた亀田大毅のIBF、WBA世界スーパーフライ級統一戦の問題が、最悪、法廷闘争にもつれこむ可能性が出てきた。JBC(日本ボクシングコミッション)は、「前日から(負けたら防衛)知っていた」と、食い違う証言をしている亀田陣営に、その事実関係を確認したい意向を伝えていたが、「文書で報告したい」などと煮え切らない態度を続けてきたため亀田陣営に“最後通告”とも取れる内容証明を送っていた。 [画像]18歳のグラビアアイドルのようなの美人ボクサー
内容証明は、“事実確認を行うため聴聞を求めるのは、亀田ジム会長の吉井慎次氏、亀田プロモーション社長の亀田興毅、亀田ジムマネージャーの嶋聡氏の3人で12月21日までに返答のない場合は、なんらかの対応、処分を行う”という厳しいものだったようだが、この日までに亀田陣営から回答があった。 JBC関係者の話を総合すると、吉井、嶋の両氏は、聴聞には応じるが、興行を行った亀田プロモーションの代表取締役社長である亀田興毅は出席せず、代わって代理人として北村晴男弁護士を出席させたいという意向を伝えてきた模様だ。北村氏は、テレビ番組「行列のできる法律相談所」で有名な敏腕弁護士である。 弁護士の代理出席を求めた亀田陣営は、「前日から知っていた」という一連の発言の撤回も謝罪もするつもりがなく、JBCと全面対決する姿勢を固めたと見られる。そうなればJBCが各種ライセンスの停止、取り消しなどの重たい処分を下す可能性も考えられるため、その場合、それを不当処分として司法に訴えようと、その法廷闘争の準備としてJBCの聴聞の段階から弁護士の出席を求めたものと考えられる。 JBCサイドは、代理人出席は認めず、あくまでも亀田プロモーションの最高責任者の出席を求める考え。亀田陣営が、「前日に(負けても王座保持)知っていた」とすれば、それを公表しなかったことに対しての興行主のモラルと責任を問うため、その事実関係を確認したいがためだ。 「おそらく法的に争うつもりなんでしょうね。こちらは代理人の方が同席されることには問題はありません。ただ、あくまでも呼んだ3人に来ていただきたい。今回は、あくまでも事実確認を行う場。対応、処分を決めるのは、その結果を受けて委員会に諮ってからになります」とは、JBC関係者のコメント。JBCも聴聞の場に代理の弁護士を出そうとしてくるなど、全面対決の構えを見せている亀田陣営に対しては警戒心を深めると同時に、もし、そうなっても負けない法的根拠を固めている。