井上尚弥、12月英国で20億円超のビッグマッチ計画!
34年ぶりに東京ドームで開催されたプロボクシング興行で防衛に成功した4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が7日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見に出席。ファイトマネーなどの報酬総額が、日本選手最高を更新する10億円を優に超えていたことが判明した。12月にはサウジアラビア政府が主催する英国での興行に参戦する計画が浮上しており、報酬総額は20億円を超える規模に膨れあがる可能性が高いことも明らかになった。 【写真】来日して試合後にリングに上がった次の対戦相手の候補、サム・グッドマンと握手。交渉開始を明言した 4万3000人の大観衆が集結した歴史的な東京ドーム興行から一夜明け、井上尚はいつものようにきれいな顔で登場。感慨深げに振り返った。 「すごく楽しかった。満足のいく内容ですごく良い試合だった。歴史に残る良い日になった」 元世界2階級制覇王者でWBC世界同級1位の〝悪童〟ルイス・ネリ(29)=メキシコ=に6回TKO勝ち。1回にネリの左フックでまさかのダウンを喫したが、その後は3度ダウンを奪い返してキャンバスに沈め、「すべて想定内。1回のダウンは本当に死角から入ってきて、見えなかったパンチ。誤算があるとしたらそこの角度調整のミス。そこだけですね」とうなずいた。 過去のアマチュア81戦、プロ26戦を通じて初のダウンだが、対応するイメージはできていたという。「しっかりと8カウントまで膝をついて休む。そこの数秒が大事。日頃から考えていた。それがとっさに出た」。また、「ダウンシーンを切り取って、X(旧ツイッター)でめっちゃ流れているのでやめてほしい」と笑いながら〝お願い〟。「勘弁してくれって思う。ダウンの仕方もちょっとダサいし」と自虐ネタで笑いに変えた。 ネリ戦には破格のビッグマネーが用意されていたことも分かった。大橋ジムの大橋秀行会長(59)は「超大台に乗ったか」と問われ、「過去最高です。全然いっています」と回答。ファイトマネーや放映権料、スポンサー収入やグッズ販売収入などの報酬総額は10億円を優に超えたと明かした。ファイトマネーの日本選手史上最高額は村田諒太の6億円だったが、それを上回った。 12月にはさらなるビッグプランが待っている。次戦は9月にIBF、WBO1位のサム・グッドマン(25)=オーストラリア=の挑戦を受ける予定で、関係者によると有明アリーナでの開催が有力。そこで防衛を果たせば、サウジアラビア政府が主催する興行へ参戦する可能性がある。