【オーストラリア】〔政治スポットライト〕豪の新戦艦、日本のもがみ型護衛艦も候補か
オーストラリア連邦政府が20日に発表した海軍軍艦増強策で、11隻の調達を計画する汎用(はんよう)フリゲート艦の候補として、三菱重工業が建造するもがみ型護衛艦が挙がっているようだ。連邦政府は、ドイツや韓国、スペインの戦艦も候補として考えているという。オーストラリアンが伝えた。 連邦政府は21日、ホバート級駆逐艦のアップグレードや新規建造など海軍の軍艦拡充に対して、今後10年間の予算を542億豪ドル(約5兆3,400億円)に拡大すると発表。このうち、汎用目的で使用するフリゲート艦を2020年代後半から新規に11隻導入するとし、設計は日本とドイツ、韓国、スペインの既存艦のうちから選択するとしている。 日本の場合、オーストラリアが望む3,000~5,000トン級の軍艦はもがみ型護衛艦が適合するようだ。ただ、日本が受注する場合は、機密事項の開示も含むため自衛隊の意向を考慮した上で、「防衛装備移転三原則」に基づき、日本政府とオーストラリア政府の合意が必要になる。 その他に候補となるのは、◇MEKO200型フリゲート艦(設計:ドイツの造船大手ブローム・ウント・フォス)◇大邱級フリゲート艦(韓国の現代重工業)◇ALFA3000(スペインの造船大手ナバンティア)――となっている。 ただ、海外企業の間では、連邦政府が過去に国防計画を突然見直してきたことが問題だとされている。【同じトピックの記事2月21日付】