“ボーダレス”をテーマに掲げた今年の『紅白歌合戦』で楽しみな出演歌手5選
早いもんで、2023年ももうお終いです。年末、何気に楽しみにしてるのが『紅白歌合戦』。有吉弘行や浜辺美波の司会者初抜擢や、ジャニーズ勢のいないラインナップ(Snow manファンの娘は憤慨)など、なにかと話題になってる今年の紅白だが、ズラリ出揃った出演者を見てみると、「面白そう!」というのが正直な印象。“ボーダレス”を掲げ、公式サイトには「国や、言葉や、世代を越えて“ボーダレス”に人と人をつなげ感情を共有していく。そんな力が、音楽にはあります」とテーマが書かれた今年。その考えは大賛成なので、いきすぎたジェンダーフリーで、将来的に白組と紅組や勝敗の撤廃なんてことにならないことを願いつつ。今年の出演歌手の中で、個人的に楽しみな5組を紹介します!
「唱」('23)/Ado
改めて説明するまでもないが、2020年に「うっせぇわ」でデビュー以降、圧倒的歌唱力とミステリアスな存在で国民的人気者となったAdo。昨年はウタとしての『ONE PEACE FILM RED』での歌唱や、さいたまスーパーアリーナ公演の開催、今年も全国ツアーや「唱」の大ヒットと無双ぶりを見せる彼女。紅白での歌唱は今年のAdoを象徴する曲「唱」なのかな?と思いつつ、一方でカバーアルバム『Adoの歌ってみたアルバム』みたいな作品をリリースしちゃうのもすごく良くて。「Adoに歌って欲しい曲」を公募して選ばれた全10曲は、昭和ポップスの名曲「飾りじゃないのよ涙は」から、平成のヒット曲「罪と罰」、最新のバズり曲「可愛くてごめん」まで。世代を越えた選曲かつ、男性の歌も女性の歌もどの曲を歌ってもAdoという、まさにボーダレスな作品となっている。個人的にはコロナ禍で誰もが滅入っていた時、日本を救ってくれたアーティストの一人がAdoだと思ってるし。ここからも音楽シーンを牽引していく存在になると思ってる。顔出しNGの演出含め、どんなステージになるのかも楽しみです!