阪神・佐藤輝明、2番で新体制初安打「次はもっといい当たりを打ちたい」
阪神秋季キャンプ(3日、高知・安芸)六回特別ルールで行われた紅白戦はスコアレスドロー。紅組の「2番・三塁」で出場した佐藤輝明内野手(25)は伊藤将司投手(28)の前に空振り三振に倒れ、六回は石黒佑弥投手(23)から中前打を放った。バットで6300人の大観衆を沸かせた。佐藤輝が〝藤川阪神〟での初安打だ。 「勝ちたかったですね~。詰まりながらセンターに持っていけたので、次はもっといい当たりを打ちたい」 紅組の「2番・三塁」で出場。六回の第3打席で石黒の直球を中前に運んだ。これが新体制になってから初安打。大歓声を一身に受けた。 シーズン終盤から試行錯誤を重ねてきた打撃フォームはより一層、右足を上げないノーステップ気味になった。試合後の特打では、85スイングで3連発締めのさく越え11本。さらに、小谷野打撃チーフコーチがチーム全体に掲げた「自分の形で出力を上げていく」というテーマにのっとり、歩きながらのロングティーで汗を流した。 「しっかり重心が、体重移動ができれば、(足は)上げなくてもいいかなっていうのはあります。そこはまた、練習とか実戦の中で考えながらやりたいですね」 新たな可能性を模索しつつ、鍛錬の安芸で己の型を体に染み込ませる。サトテルの進化はまだ止まらない。(原田遼太郎)